2015年12月31日木曜日

内山高志が圧巻のV11、来年いよいよ米国へ

 WBA世界S・フェザー級スーパー王者の内山高志(ワタナベ)が31日、大田区総合体育館「THE BEST OF BEST」のメインイベントに登場。ボディブロー1発で同級6位オリバー・フローレス(ニカラグア)を悶絶させ、3回1分47秒TKO勝ちを収めた。防衛回数を国内単独2位となる11に伸ばした。

 世界初挑戦の24歳、サウスポーのフローレスは上体が柔らかく、頭の位置を前後左右に動かしながら左ストレートを狙っていくボクシング。内山はジャブを突きながら丁寧に攻めたが、フローレスは迫力こそないものの、なかなか仕留めにくそうな印象を与えた。

 しかし両拳の傷が癒え、左ヒジの遊離軟骨除去手術を終えた36歳は「これだけ体が万全なのは5年ぶりくらい」というリング。けがをしていても強かったチャンピオンがストレスフリーの体を手に入れたのだから、強いのは当たり前だった。

「中盤からペースを上げていこうと話していた」という内山だが、ジャブを突きながら右のダブルを打ち込んでいくと、徐々にペースが上がっていく。それでもまだ肩慣らし段階だった3回、内山がフローレスの左に合わせて強烈なボディアッパーを突き上げると、フローレスがキャンバスにグシャリ。悶絶する挑戦者を見た主審はカウント途中で試合を止めた。

 リング上でインタビューを受けた内山は「あいていたので打ったら終わっていた。最初は上を打っていたので、そろそろ下を打とうと思ったら当たった」と涼しい顔。来春にアメリカで前WBA世界フェザー級王者ニコラス・ウォータス(ジャマイカ)の挑戦を受けることについては「決まったらすごくうれしい。絶対に勝てるように努力します」と宣言した。渡辺均会長も「期待してください」とファンにアメリカでの試合を約束した。期待通りのKO劇で年末を締めくくった内山は24勝20KO1分。フローレスは27勝17KO2敗2分。