2017年12月29日金曜日

井上尚弥がSF級で有終の美へ、拳四朗「有名になる!」

 あす30日に迫った「FUJI BOXING 2017」(横浜文化体育館)の前日計量が29日、都内のホテルで行われ、ダブル世界戦に出場の4選手すべてが一発で合格した。WBO世界S・フライ級戦は、王者井上尚弥(大橋)がリミットの52.1キロ、挑戦者ヨアン・ボワイヨ(仏)は51.5キロだった。WBC世界L・フライ級戦は、王者拳四朗(BMB)が48.6キロ、挑戦者ヒルベルト・ペドロサ(パナマ)は48.8キロでともにアンダー。

 V7が有力の井上は「毎回この瞬間はホッとします」という計量をクリア。S・フライ級の体重をつくるのはやはり楽ではなかったが、「今回で(S・フライ級は)最後だと決めている」(井上)だけあって、しっかりと仕上げた。

 試合1ヵ月前から妻子と離れ、弟拓真と共同生活で調整してきた。「拓真は今回54キロ契約なので(一緒に生活していて)ふざけんなよって思ってました(笑)」と軽口も出た井上。一方で、抜け目なくバンタム級に上げた時のウェイト調整も想定しながら体重を落としたようだ。

 V2戦の拳四朗は今回「倒す」宣言をしてきた。「世界戦が3試合目になって慣れてきた」(拳四朗)という経験もあってのことだそうだが、もちろん最大の狙いは自身をアピールするため。全国テレビ生中継に燃えるチャンピオンは「圧倒して最後はKOで終わらせたい」と言葉に力を込めた。

 上半身裸で対戦相手のペドラサと向かい合った感想も「相手を意識して見てませんでした」と拳四朗らしいマイペース。いろいろな経験をしたという充実の一年を圧勝で締めくくり、「来年はもっと名前を売って、たくさんの人に応援してもら いたいです」と拳四朗は笑顔だった。

 OPBFフェザー級タイトルマッチは、王者の清水聡(大橋)と挑戦者エドワード・マンシト(比)がともに57.0キロで合格。54.0キロ契約10回戦で対戦する、世界ランカーの井上拓真(大橋)は53.9キロ、元日本バンタム級王者の益田健太郎(新日本木村)は53.6キロで明日の試合に進んだ。