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JBCがネリを“永久追放処分” 日本での活動停止

2018年3月9日 17時17分

 日本ボクシングコミッション(JBC)は9日、倫理委員会を開き、前WBC世界バンタム級チャンピオンのルイス・ネリ(メキシコ)に対して日本でのボクシング活動停止処分を決定、発表した。期限は設けておらず、事実上の永久追放処分となった。

1日の試合はネリ(左)の勝利に終わった

 ネリは1日に開催されたWBC世界バンタム級タイトルマッチの前日計量で2.3キロ超過、2時間後の再計量でも1.3キロ超過し、秤の上でタイトルをはく奪された。試合は前王者の山中慎介(帝拳)が勝利した場合のみ王座獲得という特別ルールで行われ、ネリが2回TKO勝ちした。

 JBCは文書で「階級制を前提としたプロ競技スポーツであるボクシングに対する社会的信用を著しく毀損する行為」と断定。海外からの招請選手が体重超過した場合、通常であれば1年間の招へい禁止処分を科すところ、今回は世界タイトルマッチであること、2.3キロは「極めて異例な重大な違反」であるため、厳重な処分とした。

 また、プロモーターの帝拳プロモーションとネリの随行マネジャー、ブリト・ロドリゲス氏に対しては管理責任懈怠を理由に厳重注意処分とした。

 JBCはこれまでに、体重超過や無気力試合などを理由に、海外からの選手に対して招へい禁止処分を数多く科しているが、体重超過による一発レッドカードは過去に例がない。こうした招へい禁止処分が解除されたケースもないという。

 JBCは再発を防衛するため、WBC以外の認定団体(WBA、IBF、WBO)、各国コミッションに決定を防止し協力を求めること、体重超過に関する罰則ルールの策定を早期に行うこと─も表明した。

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