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あす日本SF級王座決定戦、中川健太vs木村隼人

2016年10月5日 15時04分

 日本S・フライ級王座決定戦の前日計量が5日、日本ボクシングコミッションで行われ、1位の中川勇太(レイスポーツ)と2位の木村隼人(ワタナベ)はともにリミットの52.1キロでクリア。試合はあす6日、後楽園ホールでゴングとなる。

スピードの木村(左)と強打のサウスポー中川

 決定戦は前王者の石田匠(井岡)の王座返上によるもの。その石田に昨年9月に挑戦して敗れたの木村(25勝16KO8敗)はタイトル初挑戦失敗後に2連勝して2度目のチャンスを手に入れた。

 サウスポーの中川について木村は「左が強い。それをもらわないようにしたい」と警戒心を強める。サウスポーとはこれまでに、世界挑戦経験のあるAJバナル(比)、元世界王者オーレイドン・シッサマーチャイ(タイ)、のちの世界王者マーロン・タパレス(比)と世界レベルの選手と拳を交えているが、今回は周到に左とのスパーリングを重ね、サウスポーの感覚を磨いた。「今回は本当にとらないとダメ」と2度目の挑戦に並々ならぬ決意を抱く。

 スピードを生かした出入りのボクシングが売りの木村に対し、中川は12勝9KO2敗1分の戦績が示すサウスポーの強打者だ。タイトル戦に向けて、「スピードがあって最高のパートナーだった」という日本フライ級王者の粉川拓也(宮田)と50ラウンド、全部で120ラウンドのスパーリングを積んで準備は万全だ。

 中川が勝利すればジムにとって09年にOPBF・L・フライ級王座を獲得した家住勝彦以来のチャンピオンで、日本王者は初めての誕生となる。期待を背負う中川は「なかなか捕まえることはできないと思う」と木村のスピードを覚悟しつつ「あしたは左でチャンピオンになります」と強打爆発を宣言した。

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