3日夜後楽園ホールのM.Tジム主催興行メインはウェルター級8回戦。元日本ランカーの大野俊人(M.T)が移籍初戦に臨み、レイモンド・ヤノング(比)に2-1判定負け(77-75、77-75、75-77)。1年2ヵ月ぶりの試合で白星を逃した。

故神足茂利さんの引退式が行われた
開始からボクサー型の大野が左右フックで襲いかかった。ヤノングも打ち返してたちまち打撃戦となり、大野の顔はすぐに紅潮。2回、左アッパーをミスしたところにヤノングの右ストレートを食らってバランスを崩した大野だが、ラウンド終盤は猛反撃して会場を沸かせるなど早くも一進一退。
その後も激しい打ち合いが続き、ともにパンチで出血したが、やがて大野は脚と左ジャブを使ってペースチェンジ。それでもヤノングの右クロスを食らうなど気が抜けない。終盤になると疲れだしたヤノングだが大野に左フックを浴びせるなどして攻撃姿勢を貫いた。
ヤノングは18勝12KO10敗1分。まもなく30歳になる大野は12勝11KO7敗3分。23年の夏には当時の日本S・ライト級王者藤田炎村に挑み、これは3回TKO負けだった。今回は石川ジム立川から心機一転、M.Tジムに移籍して初の試合でもあった。
メインの前にはM.Tジム所属の元日本、OPBF・S・フェザー級ランカー、故神足茂利さん(享年28)の「引退式」が行われた。昨年8月2日のOPBF戦で王者波田大和(帝拳)と熱闘の末引き分けた神足さんは控室で意識を失い、救急搬送されて急性硬膜下血腫の緊急手術を受けたが、意識を取り戻すことなく6日後に帰らぬ人となった。この日は兄で松田ジムトレーナーの昌冶さんや母親ら家族、村野健M.Tジム会長そして中谷潤人ら選手たちがリングに上がり、天国の神足さんに10カウント・ゴングが鳴らされた。

