15日の後楽園ホールは女子興行。メインのアトム級8回戦は元WBA・WBO王者の松田恵里(花形)がロリト麻理菜(エスペランサ)に3-0判定勝ち。ジャッジ全員が77-75のスコアだった。松田は前回メキシコで敗れてからの再起戦に勝利した。

ロリトを下した松田㊨
サウスポーの松田が軽い動きで相手の攻撃を外し、攻めては多彩なパンチで試合を優勢に進めた。ロリトも3回に右ストレートを当てて反撃を試みるが、松田はフットワークでそれ以上のヒットを許さない。強打はロリトの印象だが、松田は軽いながら途切れない手数で得点する。
6回になると松田は前へ。ロリトの腹を効果的に攻めながら、試合終盤にギアを上げてアピールした。攻めを強めた松田はラストもストップを狙って打っていった。ロリトにとっても望むところで、実際松田は被弾も免れないが、それでも相手を下がらせながら試合終了のゴングを聞いた。
右目下を少し腫らせながら「もう一度世界チャンピオンになります」と語った松田は9勝1KO3敗1分。スイスの世界挑戦からの再起に失敗したロリトは8勝2敗2分。
セミの女子日本フェザー級王座決定6回戦は、古川のどか(北島)が元王者の若狭与志枝(花形)に3-0判定勝ちした。60-54に59-55が2者のスコア。追い脚のない若狭から快調にポイントを集め、ゴールテープを切った。初王座の古川は7勝2敗1分。王座返り咲きに失敗した若狭は9勝2KO6敗。

パワフルなパンチでTKO勝ちした山本
■元レスリング女王の山本美憂がTKO勝ち
この日の前座4回戦(フライ級)には元レスリング女王の山本美憂(カナダ)がプロ2戦目で日本のリングに初めて上がり、田口智香(花形)に3回1分51秒TKO勝ちした。
間合いをキープしながらサウスポーからの左オーバーハンドを飛ばす山本は、3回にはこのパンチでダウンを奪い、再開後右フックでもう一度倒してストップ。
52歳の山本は前回オーストラリアでボクシング・デビューして判定負け。レスリング時代に取得したカナダ国籍のまま今回の試合に臨んでいた。リング上で「本当に幸せ。もうずっとボクシングです」と感激を表し、今後のリング活動継続をアピールした。山本は1勝1KO1敗。田口は2敗。

石川の引退式から
■元WBC女子暫定王者の石川海の引退式
また元WBC女子ミニマム級暫定王者の石川海(山木)の引退式も行われた。12勝10KO3敗の石川(42歳)は24年5月に同級王座を獲得した一戦がラストファイト。リングに上がった石川は山木敏弘会長や石川マネジャーらに感謝を述べ「とても楽しくて、幸せなボクシング人生でした」とあいさつ。惜別の10カウントゴングを聞いた。


