15日、東京・後楽園ホールで行われた「TREASURE BOXING PROMOTION13」のメインイベント、WBOアジアパシフィックL・フライ級王座決定10回戦は、1位の尾崎優日(ワールドスポーツ)が2位のジェリー・フランシスコ(比)に6回終了TKO勝ち。かつて返上した王座の返り咲きを果たした。

フランシスコを攻める尾崎㊨
2024年12月以来の国内リングで、尾崎が華麗なボクシングを披露した。サウスポースタイルから、流れるような足運びと左右へのターンを次々と繰り出して、フランシスコを幻惑すると、左カウンターをベースとしたスピーディーな攻撃を続けていく。
4回にその左カウンターからチャンスを作った尾崎は、フランシスコにロープを背負わせて連打。逆にカウンターを狙うフランシスコの攻撃を、ステップとウィービングでかわしつつ、左からの返しの右フック、左ボディーカウンターをヒットして、フランシスコにダメージを与えた。迫力ある攻撃を仕掛けつつ、決して雑にならずによける動きも織り交ぜる点は見事だった。
尾崎の左打ち終わりにフランシスコが右ボディーカウンターを見舞ったシーンもあったが、被弾はこの1発だけだったかもしれない。決してスピードに酔いしれず、フェイントや緩急も自在に利かせる理詰めの攻撃で追い詰めていく様は、世界ランカー(WBC8位・IBF8位・WBO12位)にふさわしいパフォーマンスだった。
6回、尾崎が強弱も操った連打でフランシスコを追い込むと、この回終了後にセコンドが棄権の意思を表明し、ここで試合が終了した。
「まだまだ課題はいっぱいですけど、勝ててホッとしてます。試合の中で学ぶことがあったのが収穫。足が武器で距離感で外すのが得意ですが、相手の攻撃をかわして中で戦う点で学ぶことがあった。世界に向けて埋めていかないといけない穴があるので、毎日しっかりとボクシングと向き合っていきたい」。完ぺきな勝利にも慢心しない姿に、会場からも大きな拍手が送られた。
尾崎(23歳)は10勝8KO1分。フランシスコ(29歳)は12勝4KO4敗。


