現地時間14日、アイルランド・ダブリンの3(スリー)アレーナにてクイーンズベリー・プロモーションズ主催興行が行われ、WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチはチャンピオンのジェームス・ディケンズ(英国/129.1ポンド)が同級7位のアンソニー・カカチェ(英国/129.5ポンド)に12回判定負け、王座が交代した。スコアは115-113、116-112、116-113の3-0でカカチェ。

長身痩躯のテクニシャン、カカチェに対し小柄な王者は体を振りながら懐に入るタイミングを測る。これにカカチェもスイッチを混ぜながら長いリーチを生かして対抗。5ラウンド開始早々にカカチェは長い左を当てディケンズのバランスを崩すと、そのままリーチを生かして中盤の競ったラウンドでポイントを集めていった。
9ラウンドは王者が攻勢を強め左ストレートを好打するなど反撃を見せたものの左眼周辺も腫れ出し、10ラウンドは再びカカチェにうまくさばかれた印象。眉間から微量の出血を見せるカカチェにディケンズは最終回、これまで以上に攻勢を強めるが、カカチェの技巧が上回りゴング、フルラウンドの戦いを終えた。
IBF、そしてIBOの元王者でもある37歳のカカチェは25勝9KO1敗。王座を変えての返り咲きに成功した。敗れた34歳のディケンズは36勝15KO6敗となり、初防衛に失敗。
■オレアリー、キャロルがIBO王座に
IBOスーパーライト級王座決定戦はピアース・オレアリー(アイルランド/139.8ポンド)がマキシ・ヒューズ(英国/139.1ポンド)に5ラウンド終了TKO勝利を収め、新王者となった。
アイルランドで熱烈な支持を受けるオレアリーが大歓声を背にサウスポーのヒューズに開始からプレスを掛けた。ヒューズはフットワークを駆使しながらジャブを返すがオレアリーの前進は止まらない。
4ラウンド、オレアリーの左フックがカウンターでクリーンヒットするとヒューズはグラつき、クリンチとフットワークでダウンを拒否。5ラウンドもオレアリーが試合を決めるべくガンガン攻めかかるが、ヒューズはフットワークとジャブでオレアリーの攻勢を巧みにかわしゴングを聞いた。しかしインターバル中に腫れあがった右眼の状況からコーナーが棄権を判断、これを受け入れたヒューズはがっくりとうなだれた。
WBCで6位、IBFでは15位の26歳、オレアリーは19戦全勝11KO。元WBCライト級シルバー王者でもあるWBC16位、36歳のヒューズは29勝6KO9敗2分。
IBOスーパーフェザー級王座決定戦、ジョノ・キャロル(アイルランド/129.1ポンド)はコルム・マーフィー(英国/129.1ポンド)に12回判定勝利を収め、同王座返り咲きに成功した(2対1/116-112、117-111、112-116)。
立派なあご鬚と「キングコング」の愛称を持つベテラン・サウスポーのキャロルに対し、アマチュア100戦以上のキャリアを持つホープ、マーフィーの一戦。時折スイッチするトリッキーさも混ぜながら手数でペースを握ろうとするキャロルに対し、マーフィーはコンパクトなパンチで対抗し、一進一退の展開となった。
中盤はマーフィー、後半はキャロルがやや優勢に試合を進めるものの、両者有効打は少なく、最終回にキャロルの左眉から出血するなかでクロスファイトが幕を閉じている。世界挑戦経験を持つ33歳のキャロルは26勝7KO3敗1分、26歳のマーフィーは16勝6KO1敗と初黒星。
スーパーライト級8回戦、WBCスーパーフェザー級3位のライアン・ガーナ―(英国/137.1ポンド)がクリスチャン・ビエルナ(メキシコ/138.1ポンド)に3ラウンド1分7秒TKO勝利。IBFでも15位にランクされる28歳のガーナーは19戦全勝10KO、ビエルナは19勝7KO13敗2分。

