川村英吉が日本S・ライト級戴冠 判定勝ちで藤田炎村のリベンジ&返り咲き阻止

4日、後楽園ホールで行われた日本S・ライト級王座の決定戦は、1位の川村英吉(角海老宝石)が2位の藤田炎村(横浜光)に2-1(97-92、94-95、96-93)の判定勝ちを収め、新王者となった。このタイトルは李健太(帝拳)が返上し、空位となっていたもの。

元王者藤田との再戦を制しタイトル奪取の川村㊧

昨年5月にノンタイトル戦で拳を交えた両者(初戦は川村が3回TKO勝ち)の再戦は、「KO決着必至」という戦前の予想を覆す10回判定勝負に。

2回に先にチャンスを作ったのは藤田。攻勢をかける川村の隙に右フックを決めて、両足を硬直させるダメージを与えると、サウスポーにスイッチし、一気に勝負をかける。だが、川村もしっかりとしたガードで対応し、ピンチをしのぐと4回にはワンツーを決めてクリーンノックダウンを奪った。

5回終了時の公開採点は48-46が二者、49-45でいずれも川村がリード。ここからはリズムよく上下への連打で丁寧に攻めていく藤田と、しっかりとしたガード力で遮りながら的確な左フック、右ショートを決める川村という構図が続く。

ともに強打者。それを初戦に肌で実感している両者は、ヘッドスリップやブロック、ウィービング等、防御動作を欠かさず攻撃につなげており、スリリングな時間を過ごしながらも、ノーディフェンスの危険な殴り合いを決してしなかった。

「心が折れかけもしたけど応援が支えになった。次の防衛戦もしっかり勝って盛り上げたい」。藤田を返り討ちにしてベルトを巻いた川村は、早くも次戦を見据えていた。川村(26歳)は7勝4KO1分。王座返り咲きはならなかった藤田(31歳)は13勝11KO4敗。

◆日本ユース・L・フライ級タイトルマッチ8回戦
末國龍汰(ライオンズ)[76-76 77-75 77-75]大木彪楽(横浜光)
キックボクシングから転向2戦目の末國が、王者で日本7位の大木を破る金星を挙げた。

サウスポー同士の一戦。長い左ストレートを狙う大木に、末國は左のオーバーハンドクロスをヒット。出入りの速さや小気味よいボディーワークで大木にクリーンヒットを許さない。

3回、末國が右ジャブから左ストレートをヒットすると、4回には大木がじりじりと間合いを詰めて左ショートストレートをヒット。この回終了後の公開採点で39-37、37-39、38-38とイーブンのアナウンスを聞いた両者は続く5回、足を止めての打ち合いも演じるように。右アッパーのヒットを主に手数を多く出す末國に対し、大木は力強い印象的な左ストレートを返すと、6回には右ボディーフックで末國の動きを失速させた。

大木は体の大きさを利用して末國を押し込んでいく。だが、末國がタイムリーな右フックをヒットすると、これにムキになった大木の見栄えのよい左をかわしまくってリズムを取り戻す。末國は、初体験の7回に息を吹き返し、防御と連動した右フック、左を決めて試合を終えた。

バランスを整えて強打を狙う大木に対し、テンポ良く動き回った末國。空振りした際に、その勢いを利用してつなげるウィービング動作が特に目を惹いた。末國(21歳)は2勝1KO。大木(22歳)は4勝2KO1敗1分。

◆ライト級8回戦
本多俊介(E&Jカシアス)[TKO6回40秒]宮田彪我(帝拳)
ライト級の日本ランカー対決は、7位の本多が14位の宮田に逆転TKO勝ちした。

初回、待ちの姿勢の本多に対し、宮田が積極的にワンツー、ワンワンツーで上下を攻めてリズムに乗ると、3回までは気持ちよく攻防を展開した。

ペースをあっさりと握られた本多は4回に入るとようやくエンジンをかけて攻めの姿勢を見せ始め、左フック、右ストレートをヒット。続く5回には長いリーチを生かす左ジャブを強くヒット。右フックの連打から左ボディーで宮田を一気にダウン寸前に追い込むと6回早々、右強打を連続して叩きつけて宮田を防戦一方に。するとここでレフェリーが試合を止めた。

序盤の静けさは演技だった!? 本多(26歳)は10勝5KO1分。あっという間に展開をひっくり返されてしまった宮田(25歳)は5勝3KO2敗。

◆50.0kg契約6回戦
入田力斗(ワタナベ)[引分0-1(56ー58、57-57、57-57)]加藤准也(三谷大和スポーツ)

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