セペダ戴冠、ローチを攻め切る ムラタラはV2 ダブル世界ライト級戦

現地時間1日、米国のネバダ州ラスベガスのヴァージン・ホテル・ラスベガスにてゴールデンボーイ・プロモーションズ主催興行によるダブルタイトルマッチが行われ、メインイベントのWBCライト級王座決定戦は、同級1位のウィリアム・セペダ(メキシコ/134.6ポンド)が同級2位ラモント・ローチJr(米国/134.6ポンド)に12回判定勝ち。セペダが新チャンピオンとなった。スコアは117-111が2者に118-110の3-0。

この王座をめぐっては、当時のライト級王者シャクール・スティーブンソン(米国)が1月にテオフィモ・ロペス(米国)とのWBOスーパーライト級王座決定戦に出場した際、WBCは承認料の支払いを要求。スティーブンソンは「ロペス戦はWBC王座が懸けられていないにも関わらず高額の承認料を請求された。なぜWBO王座の試合なのにWBCへ金を払わなきゃいけないのか」と支払いを拒否。2月に入りWBCがスティーブンソンの王座剥奪を発表、空位となった経緯があるが、1月に暫定王座を手にしているハディエル・エレラ(キューバ/18勝16KO)に優先権はなかったのか。

この日の世界戦2試合はオープン・スコアリング・システムで開催された。初回、サウスポーのセペダがいつも通り積極的に前進し、ローチはじっくり観察しながら左を突いていく。2回、出てきたセペダにタイミングよく右を合わせたローチだが、手数はセペダといったラウンド。4ラウンド終了時の採点は2対0でセペダ優勢だった(38-38、39-37、39-37)。

中盤、セペダがガンガン手数をまとめながら前進、ジャブと要所でカウンターを当てるローチといった展開のなか、7ラウンドはセペダが左右フックをヒットしてポイントを挙げる。8ラウンド終了時の採点も3対0でセペダ優勢とアナウンス(3対0/77-75、77-75、78-74)。終盤、ローチは巧みなカウンターで対抗したが、手数はセペダが圧倒的に上回る。セペダ優勢のまま迎えた最終回、右フックをカウンターでヒットしたローチだが、セペダはペースを落とさず左ストレートを返してゴングが鳴ると、会場から両者に大きな拍手が送られた。

昨年7月、スティーブンソンにシャットアウトされて以来の試合で勝利し、戴冠を果たした30歳のセペダは34勝27KO1敗。元WBAスーパーフェザー級王者でもある30歳のローチは25勝10KO2敗3分。ドローだった昨年3月のジェルボンテ・デイビス(米国)戦、同12月のイサック・クルス(メキシコ)戦に続き白星に見放されているが、今回は明白な敗戦だった。

■ムラタラV2
IBF世界ライト級タイトルマッチはチャンピオンのレイモンド・ムラタラ(米国/134.6ポンド)が同級11位で元WBCスーパーフェザー級王者のロブソン・コンセイサン(ブラジル/135ポンド)に12回判定勝ちし、王座を防衛した(3対0/119-109、119-109、118-110)。

じりじりとプレスを掛けながらジャブを突く王者が手数で優勢。コンセイサンも芯を外しながら反撃を試みるが、ポイントは王者に流れていく印象。4ラウンドも小さなアッパーを混ぜながら王者ペースで終えると途中採点は3対0(40-36、39-37、39-37)。

上下に打ち分けながら前進するムラタラの前にロープ際をサークリングする時間が増えたコンセイサンは致命打こそ外すもののペースを変えることができない。8ラウンド終了時の途中採点もムラタラのリード。過去TKO負けの経験がないコンセイサンも頑張りを見せるが、最後までムラタラの牙城を崩すことはできず、フルラウンドを終えている。

29歳のムラタラは25勝17KO無敗。2度目の防衛に成功した。完敗の37歳、コンセイサンは21勝10KO4敗1分1無判定。

■計量失格の世界1位クリエル、試合には勝つ
NABF北米ウェルター級タイトルマッチとしてセットされたセミセミはチャンピオンのラウル・クリエル(メキシコ/148.2ポンド)が前日の公式計量で約540グラム超過。計量失格となり王座は剥奪、ノンタイトル戦として挙行された。クリエルはクイントン・ランドール(米国/146.8ポンド)に10回判定勝ちした(2対0/95-95、97-93、100-90)。

クリエルが上体を振りながらじりじりと前進、自慢の強打を打ち込もうとするのに対し、ランドールは距離を取るようにジャブをポンポンと突きながら迎撃を試みる。世界1位でもあるクリエルが攻めあぐねている、ランドールが巧みにさばいている印象も見せながらラウンドが進行した。しかし終盤に入ってもクリエルは前進こそ続けるもののランドールのディフェンスと距離を崩せない。

8ラウンド、クリエルの右フックがヒットし、ランドールに疲労の色が見え始める。クリンチワークに忙しくなったランドールは最終回もクリエルの右を浅く食って終了。WBA1位、WBC3位、WBO9位、IBF10位の30歳、クリエルは18勝14KO1分。クリエルのフルマークと採点したパトリシア・ジャーマン(米国)ジャッジには現地放送局の解説者陣からも批判が出ている。35歳のランドールは17勝4KO4敗1分。

WBOスーパーウェルター級9位のチャールズ・コンウェル(米国/153.8ポンド)はポール・クロール(米国/154ポンド)に9ラウンド2分38秒TKO勝利。昨年4月、ホルヘ・ガルシア・ペレス(メキシコ)に初黒星を喫して以来のリングで再起を果たした28歳のコンウェルは22勝17KO1敗。31歳のクロールは12勝8KO1敗2分。

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