中米グアテマラの星S・ミドル級マルティネス、連勝伸ばす
2025年3月23日 21時03分
2025年3月23日 20時57分
23日、静岡・アクトシティ浜松で開催された『第37回西遠ボクシングアワー』。メインイベントで行われた「第45回チャンピオンカーニバル」の日本ウェルター級タイトルマッチ10回戦は、チャンピオンのセムジュ・デビッド(中日)が挑戦者1位シーサー皆川(平仲ボクシングスクール)を98-92、98-92、96-94の3-0判定で下し、2度目の防衛に成功した。
サウスポーの皆川は右へ左へ大きく動いて徹底してセムジュの間合いを外す。と、一転して左を打ちこんでいく。追い足のないセムジュは右のスイングを空振りしてバランスを崩し、サイドへ回り込んだ皆川は右フックをヒット。距離が詰まればクリンチでセムジュの間合いを切る。ムキになったセムジュはさらに右や左フックを強振して空振りするという悪循環に陥りかけていた。特にこの前半は、空回りするセムジュの印象が強かった。
しかし、5回終了時の公開採点では一者が48-47で皆川を支持したものの、残る二者は49-46でセムジュ。セムジュの攻勢を取り、皆川を消極的と見たのだろうが、“世界標準”の採点に照らすと、逆のスコアもありえる内容だった。
だが、途中採点を聞いて気落ちしたのか、ここを境に皆川の動きが落ち始め、セムジュの圧力が優っていく。セムジュが右をリードブローにしながら皆川をロープに詰めるシーンも増えていく。それでも両者クリーンヒットを奪うことのない、見せ場らしい見せ場がほとんどないラウンドが続く。
前半はセムジュに攻めさせていた皆川だったが、後半になると攻められて終始受け身の印象。9回になってようやく先手で攻めたものの、疲労とセムジュの相打ち狙いに寸断。最終回も攻めるセムジュ、守る皆川はクリーンヒットを奪い合えないまま終了ゴングを聞いた。
「次はアジアナンバーワンを目指したい」と宣言したセムジュは8勝4KO1敗。皆川は5勝2KO4敗。
S・フェザー級8回戦は、元日本ランカーの大畑俊平(駿河男児)がチン・バオミ(中国)にジャッジ三者とも79-72をつける3-0判定勝利を収めた。
サウスポーのチンに対し、インサイドに突き上げる左ジャブでリズムを取っていた大畑だが、2回にワンツーを食って腰を落としかけると、より慎重に距離を取る。チンの左を確実に外して右のリターンを狙う大畑に、チンも大畑の右を外して左リターン狙いに。中盤から大畑が左ボディー打ちを始めれば、チンも左アッパーを上下に打ち返す。これといった山場はないまま試合は進んでいくが、手数の多さで大畑がポイントを集めていった。
そして最終回、偶然のバッティングで大畑が右目上から出血。ドクターチェック後に試合が再開されると、距離を詰めた大畑が連打。左フックがバランスを崩したチンの顔面をかすめると、チンがヒザを着くダウン。しかしダメージは感じられず、そのまま終了のゴングを聞いた。大畑は5勝2KO1敗。チンは6勝5KO3敗。
◇バンタム級6回戦
中村列亜(畑中)[判定3-0(58-56、58-56、59-55)]望月太朗(松本ACE)
◇S・フライ級6回戦
原田怜(とよはし)[TKO4回2分18秒]ハン・チャオチュン(中国)
◇62.5kg契約4回戦
中里雄大(中日)[判定2-0(39-37、39-37、38-38)]田中友介(西遠)
◇中日本新人王予選フェザー級4回戦
土橋友翔(LUSH)[判定2-0(39-37、39-37、38-38)]吉田真虎(西遠)
◇S・ライト級4回戦
堀田悠真(駿河男児)[KO3回1分33秒]齊藤裕大(KG大和)
◇S・バンタム級4回戦
木村奈椰(岐阜ヨコゼキ)[判定2-1(37-38、38-37、38-37)]中井裕人(西遠)
◇S・フェザー級4回戦
渕上慶(西遠)[判定3-0(39-36、39-36、38-37)]杉山光輝(駿河男児)
2025年4月25日 0時00分
2025年4月24日 15時36分
2025年4月23日 16時13分
2025年4月23日 16時01分
2025年4月23日 0時14分
2025年4月22日 17時16分