堤聖也-増田陸を占う モンスタートーナメント準決勝いよいよ日本王者登場
2023年8月15日 17時41分
2023年8月15日 14時16分
先月29日、ラスベガスのT-モバイル・アリーナで“レジェンド”ノニト・ドネア(フィリピン)との王座決定戦を制してWBCバンタム級チャンピオンとなったアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)は苦労の人だ。そのストーリーをWBCがホームページで紹介している。
クロフォードvs.スペンスの前座でドネアに116-112×2、115-113で判定勝ちを収め世界タイトル初戴冠となったサンティアゴは試合後、「ドネアのようなレジェンドに勝ててうれしい」と勝利をかみしめたが、試合前の身の回りでとんでもないことが起きていた。
当初は7月15日に予定されていた試合のおよそ2週間前、ディファナにある自宅が火事に見舞われたのだ。出火は夜中の午前1時。「親戚の住んでいた家の最上階が焼けた。私は両親と一緒に住んでいるが、ありがたいことに火災が1階に延焼する前に消防士が火を消してくれた」とサンティアゴは振り返った。
生後2カ月に満たない息子と妻を含め、家族は無事だったが、サンティアゴは翌日に予定していたスパーリングをキャンセル。家の修復作業に励み、とりあえず家族が住める状態に家を整えた。それでもサンティアゴは「タイトルを獲得したかったので私は集中していた。影響はなかった」と悲願の世界タイトル獲得に向けてトレーニングを続けた。
サンティアゴは「私は常にBサイドだった。だからハングリーだった」と話す。そのキャリアは幸運に恵まれていたとは言えず、世界初挑戦となった18年9月のIBF・S・フライ級タイトルマッチは、王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)と三者三様のドロー。この試合を含めて5つの引き分けがあり、いずれも物議を醸す判定だったという。
こうして苦難を乗り越え、世界タイトルを獲得したサンティアゴが帰郷すると、地元の人たちは路上で出迎えて祝福してくれたという。27歳の新王者は「まずは父を手伝って家を再建する。そして謙虚は気持ちで一生懸命働き、妻と息子に家を買うための十分な資金を得たい」と夢を語っている。Photo by Ryan Hafey / SHOWTIME
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