WBO世界S･フライ級王座の初防衛戦に臨むチャンピオン中谷潤人（M.T）は初めて対面した挑戦者アルヒ・コルテス（メキシコ）について「イメージ通りの体格ですが、気持ちの強さも感じます」と印象を述べた。

　ラスベガスでアンドリュー・モロニーを鮮烈にノックアウトしてタイトルを握った新チャンピオンの凱旋防衛戦。相手のコルテスは中谷が統一戦を望むWBC王者のフアン・エストラーダ（メキシコ）に善戦していることもチャンピオンのモチベーションを高める一因だろう。

　この日の会見では、互いに順調な仕上がりをアピール。試合について中谷が「丁寧に戦うことを重視して練習してきました。好戦的なコルテスにも対応できる体づくりをしてきました」と語った一方で、コルテスは「やってきた調整がものを言うことだろう」と具体的な内容には踏み込まず。名トレーナーのナチョ・ベリスタイン門下生だけに油断がならない。

　そんな不気味な（?）コルテスだが、中谷に初対面した印象を同様に聞かれ、「（会見の席が）私の前にいるので、（後ろから）首を見ているところです」と答えるなど、意外なユーモアセンスもうかがわせた。