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5階級制覇の“女王”藤岡奈穂子が引退式 吉川晃司さん、山中慎介さん駆けつける

2023年9月25日 20時24分

 日本選手初の世界5階級制覇を成し遂げた“女王”藤岡奈穂子(48=竹原&畑山)の引退式が25日、後楽園ホール「Fighting Bee vol.25」で行われ。藤岡に惜別の10ゴングが打ち鳴らされた。

吉川さんから花束を受け取った藤岡

 引退式には元世界王者でジムの竹原慎二会長、畑山隆則マネジャー、俳優でミュージシャンのジム名誉顧問・吉川晃司さん、元世界王者の山中慎介さん、藤岡とかつて拳を交えた元世界王者の山口直子さん、元東洋太平洋王者の川西友子さんも駆けつけた。

 マイクを握った藤岡は「プロで14年、アマで10年、いま48歳なので人生の半分、ボクシングをやってきました。世界初挑戦の前に東日本大震災があったり、4階級制覇をの前に母が亡くなったり、みなさんのおかげで乗り越えることができました。みなさんと今日、10カウント・ゴングが聞けるのは幸せです」とあいさつ。10カウント・ゴングのあと「フジオカ・コール」がホールに響いた。

 宮城県大崎市出身の藤岡はアマチュアで国内無敗の戦績を残し、2009年9月にプロデビュー。11年5月のWBCミニマム級を皮切りにWBA・S・フライ級、WBOバンタム級、WBAフライ級を制し、17年12月にヨカスタ・バジェ(コスタリカ)との王座決定戦を制してWBO・L・フライ級王座を獲得、アマンダ・セラノ(プエルトリコ)と並ぶ世界最多タイ記録(当時)の5階級制覇を達成した。

 その後、アメリカに進出するなどWBAフライ級王座の防衛テープを3に伸ばし、22年4月のWBC王者マーレン・エスパーザ(米)に敗れた試合がラストファイトとなった。プロ通算戦績は23戦19勝7KO3敗1分。

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