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ミニマム級WBC&IBF正規王座獲得の重岡兄弟「まだ納得していない」 来年1月の防衛戦希望

2023年10月8日 14時42分

 WBCミニマム級王者の重岡優大とIBF同級王者の重岡銀次朗が8日、東京・五反田のワタナベジムで会見した。前夜にそろって正規王座を獲得し「暫定」の2文字を取り払った試合を振り返り、今後の展望も語った。

試合から一夜明けた重岡優大(左)と銀次朗

 WBC王者パンヤ・プラダブスリ(タイ)を大差判定で下した兄の優大は「反省もたくさんあるし、まだ納得いっていない」と前置きしてから、「12ラウンドを通して試合が楽しかった。ガキのころから夢見た舞台でボクシングをしているという実感があって、生きている心地がした。一生忘れない12ラウンドになったと思う」と心境を語った。

 IBF王者ダニエル・バジャダレス(メキシコ)との再戦を5回TKOで制した弟の銀次朗は「1ラウンド目からバッティングで出血もあって焦りもあった。ただ、どうしてもKOで勝つと言っていたので、5ラウンドで終われたのは良かったと思う」とホッとした様子で話した。

 前夜は銀次朗が先に正規ベルトを手にし、優大の試合ではセコンドに入った。試合中は町田主計チーフ・トレーナーと銀次朗、優大の3人で話し合い、銀次朗がアドバイスを送る姿がたびたび見られた。

「パンチは当たっていたけど倒すイメージがつかめなかった」という優大に、銀次朗と町田トレーナーが「右ストレートの打ち終わりを狙うべし」と意見を合わせて優大にアドバイス。優大が「戦いやすくなった」と兄弟を中心とした結束力の具体例も明かした。

 今後についてはいろいろなアイデアが浮かんでいるようだ。兄弟の故郷、熊本での凱旋防衛戦について、3150FIGHTのプロモーター亀田興毅氏は「考えています。故郷に錦を飾る舞台を作りたいという思いはある」と前向きな姿勢。優大は「もちろんやりたいけど、地方でやる難しさもあると思うので、やれたらラッキーくらいに思ってます」と話し、周囲を笑わせた。

 優大が両拳を痛め、銀次朗が右目上をカットしたが、両選手ともに来年1月の3150FIGHTへの出場を希望。3カ月後に防衛戦が組まれるかどうか不明だが、兄弟はそろって「まだまだ強くなる」と口をそろえた。当面の目標、兄弟での4団体統一に向けて新たなスタートを切る。

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