明日28日（日本時間29日）サウジアラビアのリヤドでゴングが鳴る「バトル・オブ・バディスト」（最高の男たちの戦い）、WBCヘビー級王者タイソン・フューリー（英）vs.元UFCヘビー級王者フランシス・ガヌー（カメルーン）の計量が27日行われた。ハカリに乗ったフューリーは277.7ポンド（125.96キロ）、ガヌーは272.1ポンド（123.42キロ）を計測。試合はボクシングルールによる10回戦で行われる。

　2人がフェイスオフすると、フューリーは顔や腹部をガヌーに押し付けて挑発。今回の体重はデオンテイ・ワイルダー戦でマークした277ポンドを上回るキャリア最重量となった。保持するWBCタイトルは争われないが、WBCは総合格闘技をイメージしたデザインの「リヤド王座」と称する特製ベルトを用意。勝者に贈呈する。

　昨年12月ロンドンで行ったデリック・チゾラ（英）との防衛戦以来のリングとなるフューリーは明日の試合を前哨戦に同じくサウジアラビアで12月23日、ヘビー級3団体統一王者オレクサンドル・ウシク（ウクライナ）との4団体統一戦が既定路線。試合後どのような動きがあるか注目される。

　フューリー（35）は6000万ドル（約84億円）以上の報酬を得ると伝えられる。一方、ボクシング初戦となるガヌー（37）はUFCで稼いだ最高額60万ドル（約8400万円）を大幅に超えるファイトマネーが保証されている。いずれも英国メディアの報道で、はっきりした金額は不明ながら各メディアの報じている数字はだいたい一致している。

　セミ格では英国のヘビー級ホープ同士、ファビオ・ウォードリーとデビッド・アデレイが12回戦。ウォードリーの英国王座、アデレイのWBO欧州王座、空位の英連邦王座が争われる。Photos by Mikey Williams/Top Rank via Getty Images