スティーブンソン超凡戦 ロス・サントス下し3階級制覇もブーイング鳴り止まず
2023年11月17日 17時54分
2023年11月17日 17時44分
ラスベガスのT-モバイル・アリーナで16日(日本時間17日)行われた世界タイトルマッチの一つ、WBO・S・フェザー級戦は、王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)が挑戦者11位ロブソン・コンセイサン(ブラジル)と1-0のマジョリティードロー。2度目の防衛を果たした。
ナバレッテが前回の防衛戦で対戦したオスカル・バルデス、この日メインに登場したシャクール・スティーブンソンに続き3度目の世界挑戦となったコンセイサンが距離を取りながら上下にパンチを見舞い序盤リードする。しかし一撃の威力で勝るナバレッテは4回、左アッパーで効かせ、畳みかけて挑戦者にヒザを着かせる。
勢いづいたナバレッテだが、得意のワイルドなパンチがコンセイサンにかわされて思うような展開に持ち込めない。それでもナバレッテは7回、右わき腹打ちで挑戦者を倒し2度目のカウントを聞かせる。ここでもコンセイサンは頑張り、決定的なブローを打ち込めない王者に対し8、9回、左フック、右を返して食い下がる。
だが10回後半から腹を攻めてチャージしたナバレッテは続く11回、ダメージを与えてスタンドを沸かせる。ラウンドが終了するとコーナーへ戻るブラジル人の足取りがおぼつかない。だがここでもコンセイサンは踏ん張り、最終回は逆に優勢に転じた。
2度ダウンを奪ったナバレッテが有利に思えたが公式スコアカードはジャッジ1人が114-112でナバレッテだったがものの、他の2人は113-113。マジョリティードローとなった。
ナバレッテ(28)は37勝31KO1敗1分。3度目の正直が成らなかったコンセイサン(35)は17勝8KO2敗1分。試合後、両者とも再戦を希望した。Photos by SUMIO YAMADA
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