無敗ホープ 李健太が日本S・ライト級王座獲得 藤田炎村は強打封じられベルト失う
2024年4月9日 22時05分
2024年4月9日 21時14分
チャンピオンカーニバルの注目カード、日本ライト級タイトルマッチが9日、後楽園ホール「ダイヤモンドグローブ」のセミで行われ、挑戦者1位の三代大訓(横浜光)が王者の仲里周磨(オキナワ)に3-0判定勝ち、新王者となった。三代は東洋太平洋S・フェザー級に続いて2本目のベルト獲得。スコアは96-94×2、97-93。仲里は2度目の防衛に失敗した。
両者は6回戦時代の17年10月に対戦し、ダウン応酬の末に三代が判定勝ち。その後、三代は東洋太平洋S・フェザー級王者となり、世界ランカーになったもののキャリアが停滞。昨年4月、仲里が日本ライト級王座を獲得、三代が11月に挑戦者決定戦に勝利、タイトルマッチで再戦することになった。
スタートからフェイントを掛け合い、ジャブを差し合い、激しいペース争いを繰り広げた。駆け引きが多く、アクションは少なめ。2回、仲里の左フックに三代が右を合わせた。仲里は3回、微妙にペースアップし、三代にロープを背負わせ、右を決めて攻勢をアピールした。仲里は4回にも右を決める。
仲里は5回、右ストレート、左フックをヒット。仲里ははヒッティングで右目上をカットした。5回終了時の採点は48-47×3でチャンピオンがリードした。
三代は6回にペースアップを試みる。大ぶりなパンチを振ってみせた。仲里は右、ボディ打ちで応戦したが、三代は手数が少ないものの、パンチの精度を徐々に上げていく。7回はジャブ、右を決めた三代が優勢か。仲里は左目が腫れてきた。
8回、仲里は前に出てボディ打ちを決め、三代はコンビネーションをリターン。9回は打ち合い、三代が右アッパーを決めた。最後まで接戦が続き、最終回ラスト1分は激しく打ち合った。
29歳の三代は15勝4KO1敗1分。「ホッとしてます。うれしいです。判定は正直勝ったでしょと思いました。後半まくるのは作戦のうちだった。(仲里は)パンチあるし、もらったら倒れるのでめちゃめちゃガードしました。これから日本だけでなく、アジアのチャンピオンとやるときはもっと冷静にやりたい。ここからもう1回がんばります。まずはベルトを3つ集めたい。日本で一番強いと言われたい」と話した。
WBCライト級11位にランクされる27歳、仲里は14勝8KO3敗3分。
◇52.3キロ8回戦
山口仁也(三迫)[3-0(76-74、77-73×2)]長嶺竜久(平仲BS)
日本S・フライ級8位のサウスポー山口と日本フライ級4位の長嶺の対決。体格で上回る山口が広いスタンスで距離を取り、長嶺はインサイドに入ろうとした。初回、スピードのある山口が左から返しの右フックを決めて長嶺がフラつく。ゴング間際にも山口の左ストレートが決まった。
2回、前に出て右を打ち込もうとする長嶺に対し、山口の右フックを決まると、長嶺がグラつき、山口がラッシュをかけてダウンを奪った。しかし3回、耐えた長嶺がの右スイングを振り下ろすと、山口がキャンバスに転がった。
4回以降、山口が距離を取り、長嶺が追いかけた。山口がアウトボクシングを機能させ、6回はジャブ、左をヒットして突き放しにかかる。長嶺は一発にかけたが、ダメージと疲労で終盤は攻めきれなかった。山口は5勝2KO。長嶺は8勝6KO3敗。
◇ウェルター級6回戦
磯谷大心(輪島功一スポーツ)[3-0(57-55、58-54×2)]松野晃汰(神奈川渥美)
両者は1年5ヶ月前の新人王戦で対戦して松野の4回TKO勝ち。リーチのある磯谷はジャブを上下に打ち若手先制すると2回早々、ジャブから右を振り抜き、松野をキャンバスに突き落とした。
松野はなかなか距離を詰められないが、2回のピンチをしのぐと3回、距離を詰めてコンビネーションを打ち込んだ。4回は距離を詰めた松野が左アッパー、右で攻めるが、距離が離れたところで磯谷の左フックが炸裂、松野がダウンした。
あとのない松野は最終回、追い上げを見せたが磯谷が逃げ切った。元世界王者、輪島功一さんの孫として注目される磯谷は6勝5KO3敗。宮崎・日章学園高出身で、22年全日本新人王の松野は3連敗。3勝2KO3敗。
◇S・フライ級6回戦
佐藤祐(三迫)[3-0(58-56、59-55×2)]井上稜介(ONE・TWOスポーツ)
◇バンタム級4回戦(東日本新人王予選)
今治項太(新日本大宮)[TKO4回42秒]飯塚晴紀(FLARE山上)
観衆=1752人
2025年4月18日 22時06分
2025年4月18日 16時31分
2025年4月18日 16時25分
2025年4月17日 13時07分
2025年4月17日 9時40分
2025年4月16日 16時10分