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WBOバンタム級新王者の武居由樹「まだまだ成長できる」 勝因はワンツーの習得

2024年5月7日 18時57分

 WBOバンタム級新チャンピオンに輝いた武居由樹(大橋)は試合から一夜明けた7日、横浜市内のジムで井上尚弥。拓真兄弟とともに記者会見に参加し、勝利の喜びを語った。

 思い切りのいいボクシングで序盤からジェーソン・モロニー(オーストラリア)を圧倒。終盤に王者の追い上げを食らい、最終回にはスタミナ切れからあわや逆転負けというピンチを迎えたが、しのぎ切って勝利を手にしたのはさすがだった。

 戦前、武居が勝つならKO、判定ならモロニーという予想が多かったが、蓋をあけてみれば武居がポイントを集めての判定勝ち。武居は「判定で勝てるとはまったく想像していなくてどっかで一発当てて勝つというイメージだったんですけど、自分の当てたいパンチをなかなか当てさせてくれなかったマロニー選手のテクニックがすごかったという感じですかね」と説明。

 八重樫東トレーナーは「試合が決まってから昨日までの日々の成長で、判定でもポイントを取れるボクシングになったんじゃないかなと思います。何よりワンツーが打てるようになった。それが彼の成長なんですよ。だからその成長のおかげでポイントも取れたし、勝つこともできたと思います」と解説した。

 元K-1王者からボクシングに飛び込み、8戦全KO勝利をマークしながら、ここまでの道のりは決して楽ではなかった。試合4週間前には尚弥と10ラウンドのスパーリングを行い、「格闘技人生で一番ボコボコにされた」(武居)という経験も試合にいきたようだ。

 武居が日本勢100人目の世界王者となり、バンタム級は日本勢が主要4団体の王座を独占するという非常事態となった。ただ、大橋秀行会長によると、統一戦の話は「いまのところまったく出ていない」とのこと。現時点ではそれぞれの王者が防衛戦を重ねることになりそうだ。

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