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中谷潤人、クエジャール、那須川天心、マロニー、堤聖也、比嘉大吾――出場6選手それぞれの言葉

2025年2月22日 17時05分

 いよいよ明後日24日(月・祝)に迫った『PRIME VIDEO BOXING11』(有明アリーナ)の記者会見が22日に都内で行われ、バンタム級トリプル戦に出場する6選手が意気込み等を語った。

中谷㊨-クエジャール

■WBC戦「リミットまであと数百㌘、調整順調」(中谷)、「たくさん手数を出す」(クエジャール)

 今回が3度目の防衛戦となるWBC王者・中谷潤人(M.T)は「リミット(118ポンド=53.5kg)まであと数百グラムなので調整は順調」といつも通り落ち着いた表情と語り口。対する挑戦者6位のダビ・クエジャール(メキシコ)は「コンディションはパーフェクト。すでにリミットに入っているのでリラックスして過ごしたいが、いますぐにでもリングに上がりたい」と気色ばむ。サングラスをかけているために目の動きはわからないが、力強い声が現在の状態を表している。

 互いの印象について、中谷が「僕より身長が高いかな」と言えば、「コンディションが良さそうなので、良い試合をできると確信した」とクエジャール。挑戦者は続けて「ナカタニがどう出てくるかで試合を組み立てる。自分はたくさん手数を出して、メキシコを代表して戦う」と意気込んだ。

 数々の名選手を送り出してきたチャポ・レイノソ・チーフトレーナーは「ダビは20週におよぶハードなトレーニングに集中してきた。何度も挑戦してようやく世界チャンピオンになる選手が多いが、彼はこの1試合で獲る」と断言。チームの強い意欲を感じさせた。

堤㊧-比嘉

■WBA戦「サイクロンのように熱く」(堤)、「一番盛り上がる試合に」(比嘉)

 初防衛戦を迎えるにあたり、鋭く研がれたナイフを思わせる王者に対し、普段通りの柔和さを漂わせる挑戦者。引き分けたノンタイトル戦以来、4年ぶりの再戦となるWBA王者・堤聖也(角海老宝石)と挑戦者4位・比嘉大吾(志成)は対照的だった。

 「特に何も感じない」と堤がクールに比嘉の印象を語れば、比嘉は笑みを浮かべながら「いい表情をしています」。だが、「堤聖也らしく、サイクロンのように振る舞って熱いボクシングをしたい」(堤)、「いちばん盛り上がる試合になると思う」(比嘉)と、明後日迎えるリング上での戦いについては両者一致した。

那須川㊧-マロニー

■那須川天心異彩「世の中あまりいいニュースがない状況でヒーローがいない。僕がヒーローに」

 ノンタイトル10回戦ながら、セミファイナルで前WBO王者ジェイソン・マロニー(豪)との重要試合に臨む那須川天心(帝拳=WBOアジアパシフィック王者)は、ややかすれ気味の声が気になったが、「今度が6戦目となるが、試合を重ねるごとにコミットしてきていると感じる」と調整具合を表現。「太陽の光をしっかり浴びてエネルギーを蓄えたい。禅を組んで集中力を高めたい」と試合までの独特な過ごし方を説明した。

 一方、昨年5月の東京ドーム戦(武居由樹=大橋=に判定負けでWBO王座陥落)に続き、2試合続けて日本のリングに立つマロニーは、豪州訛りのない綺麗な英語で「キャリア中、最重要の試合といっていい。このチャンスをしっかりと両手でつかむ」と決意表明。「前回は残念な結果に終わったが、こうしてセカンドチャンスをいただけて日本のファンに感謝している」と礼を述べた。

 世界王座4団体を独占する日本勢。世界中の注目が集まる一日となるが、現在の同級での立ち位置を問われると「統一戦をしたい気持ちはあるけれど、クエジャールをしっかり倒して評価してもらいたい。僕はWBCチャンピオンです(笑い)」(中谷)、「自分はいちばん新しいチャンピオンなので、この試合で評価される。いまは比嘉戦のことしか考えたくない」(堤)、「みんな強い選手なので、誰ともやりたくない(笑い)。24日に集中したい」(比嘉)と様々。そんな中で、ひと際異彩を放ったのが那須川だ。

 「世界に行けるかどうか判断してもらう試合だけれども、常に自分が一番だと思ってる。でなければ、格闘技をやっている意味がない」とキッパリ。さらに、「ボクシングの楽しさを伝えて、もっとボクシングを大きくしたい。世の中にあんまりいいニュースがない状況でヒーローがいない。僕がヒーローになって、先頭に立っていきたい」と、ボクシング界を突き抜けた存在らしい自覚ある言葉で締めくくった。

中谷:29勝22KO
クエジャール:28勝18KO

堤:12勝8KO2分
比嘉:21勝19KO3敗1分

那須川:5勝2KO
マロニー:27勝19KO3敗

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