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井上尚弥が一夜明け会見「4万人が満足してくれたと思う」 真吾トレーナー「オレは大変だよ」

2024年5月7日 18時39分

 5.6東京ドーム決戦から一夜明けた7日、ベルトを守ったS・バンタム級4団体統一王者の井上尚弥、WBAバンタム級王者の井上拓真、WBOバンタム級王座に就いた武居由樹が横浜市内の大橋ジムで記者会見を開いた。

大橋ジムの世界王者、左から井上拓真、井上尚弥、武居

 ルイス・ネリ(メキシコ)に6回TKO勝ちした尚弥は「映像を見直して満足のいく内容というか、(初回のダウンで)陣営の方々はヒヤヒヤしたと思いますけど、ああいう試合は昨日来てくれた4万人のお客さん、すべての方が満足して帰っていただけたと思う」と納得の表情を見せた。

 2019年11月、井上兄弟はダブル世界戦に出場したものの、このときは尚弥がノニト・ドネア(フィリピン)に勝利したものの、拓真はノルディーヌ・ウバーリ(フランス)に敗れた。

 拓真は「5年前は負けて、いいバトンを渡せなかった。今回は1ラウンドにダウンして、5年前と一緒じゃ終われないという気持ちで、そこから冷静に組み立て直していいバトンを渡すことができた。ナオも勝ってくれたので最高の結果です」とこちらは結果を残せてホッとした表情だ。

 とはいえ兄弟そろって初回にダウンは当事者たちも驚きだったようで、尚弥が「拓真がダウンしたときは、バンデージを巻きながら『何やってんだ』とか言ってた」と明かすと、父の真吾トレーナーがすかさず「て、思ってたじゃん。オレなんかもう大変だよ。うそでしょみたいな。ビックリよ」と突っ込み、拓真は「ナオの初ダウンは心臓が止まるんじゃないかくらいで、自分も焦っちゃいましたね」と打ち明けた。

 今後に向け、尚弥は「大橋ボクシングジム30周年という年に東京ドームでやれたのは、大橋ジムとしても井上尚弥としても集大成ではなく、今後のキャリアを加速させる一戦だと思うので、ここからまだまだ熱い試合をしていきたい」と決意表明。拓真は「(バンタム級の4団体王者が)全員日本人ということでこれから面白くなると思いますし、どんどん強くなって井上拓真という存在を証明していきたい」と言葉に力をこめた。

 大橋会長によると、尚弥が9月にIBF&WBO1位のサム・グッドマン(オーストラリア)と防衛戦を行うのはほぼ決まり。場所は発表されておらず、このイベントに拓真や武居が出場するかは決まっていないという。

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