計量失格のカシメロ、サンチェスを初回で倒す
2024年10月14日 5時08分
2024年10月14日 4時52分
L・フライ級王座を返上し、テストマッチなしでWBC世界フライ級王座決定12回戦に臨んだ1位・寺地拳四朗(BMB)が、元同チャンピオンで返り咲きを期す2位クリストファー・ロサレス(ニカラグア)に11回6秒TKO勝ち。L・フライ級で実現しなかった王座統一戦に向け、幸先良いスタートを切った。
これがニュースタイルの“さわり”だ。L・フライ級戦の最終盤ではファイター色が強まりすぎて被弾も多く、ダウンも喫してしまった寺地。だが、かつての“打っては離れ”のステップイン&アウト・スタイルと、右ストレートの強打を連続して叩き込んでいくストロング・スタイルを融合し、曲者ロサレスを痛め続けた。
やはり左ジャブがカギを握った。前足(左足)をリズムカルに小刻みに前後させてリズムを作り、ブレーキもかけて自分の距離をキープする。強打を打ち込んでも体を前方に流さず、ロサレスが狙うリターンブローを距離で外す。お手本のようなワンツーを、フェイントをまじえながら突き刺して、ロサレスに鼻血を流させた。
ロサレスはサウスポーへスイッチする時間帯を多く作り、寺地を戸惑わせようと腐心。初動作を小さくスッと伸ばす左ストレートで時折寺地をとらえたが、リズムに乗っている寺地のステップワークは止まらない。そうして、右ストレートを上下へとどんどん運んでロサレスの攻め手を奪っていった。
寺地が返り血を浴びるほどロサレスの出血は回を追うごとに酷くなる。チームの叱咤激励を受けてなんとか粘りを見せていたロサレスだったが11回開始直後、レフェリーがドクターチェックを要請。鼻骨骨折が確認されて、ここでストップとなった。
「ちゃんと倒したかったけど、みなさん、前よりはハラハラしないで見られたと思います。新しいスタイルをまだまだ進化させて、この階級で統一戦をしたい」と寺地。右拳の手術と減量からの解放を経て、さらにパワーアップした印象を受けた。24勝15KO1敗。同チームの世界的スター選手カネロ・アルバレス(メキシコ)の応援虚しく敗れたロサレスは37勝22KO7敗。
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