14日昼、大分県の中津体育センターで「2024年度　中日本・西部日本新人王対抗戦」9試合が開催され、11階級の代表が決まった。《西村華江》

　中でも、S・フライ級の村田碧（松田）の冷静な対応力と決定力が光った。ゴングと同時に機先を制する飛び込みから右を振りかざしていく小山に対し、村田は重い左ジャブで距離を作ると左ボディー強打も叩き込んでいく。2回、小山の右ストレートを紙一重でかわした村田は、刹那のタイミングで打ち返した左フックでダウンを奪う。再開後は、再び左フックを好打して相手をコーナーに追い込むと、的確な集中打を浴びせてレフェリーストップを呼び込んだ。

　勝ち上がった11人の選手たち（中日本地区からは5人、西部日本地区からは6人）は、エディオンアリーナ大阪第2競技場で11月10日に西日本新人王との『西軍代表決定戦』、そしてその勝者は、12月21日に東京・後楽園ホールで開催の『全日本新人王決定戦』で東日本新人王と頂点を争う。

◇ミニマム級
ルキア平野（北島）
※中日本地区のエントリー不在により代表権獲得

◇ライトフライ級4回戦
金城 寿幸（沖縄ワールドリング）［2-0 (39-37×2、38-38）］細川 弦汰（駿河）

◇フライ級5回戦
砂川 朝都夢（琉豊ボクシングスタジオ）［3-0 (48-47×3）］小川 椋也（天熊丸木）

◇S・フライ級4回戦
村田 碧（松田）［TKO2回37秒］小山 珠煕斗（J中津）

◇バンタム級4回戦
中村 列亜（畑中）［2-0 (39-37、40-36、38-38）］坂下 龍之介（ウエスタン延岡）

◇S・バンタム級4回戦
山本 愛翔（カシミ）［2-0 ( 39-37×2、38-38）］竹山 然（橋口）

◇フェザー級4回戦
木附 大己（LUSH緑）［3-0 (39-37×3）］佐藤 成貴（ビッグアーム）

◇S・フェザー級4回戦
新田 晃生（カシミ）［TKO4回1分45秒］樋口 丈留（北島）

◇ライト級4回戦
堤 啓至（FUKUOKA）［2-0 ( 39-37×2、38-38）］田中 友介（西遠）

◇S・ライト級4回戦
中島 大智（北島）［3-0 (39-37×3）］中里 雄大（中日）

◇ウェルター級4回戦
本村 康（ミサイル工藤）［不戦］山中 圭市（中日）
※山中の棄権により本村が代表権獲得

観衆＝400人