夏のビッグマッチが締結――。実現が濃厚といわれた中量級のスター対決、WBC世界ミドル級王者セルヒオ・マルティネス（アルゼンチン）に元3階級王者ミゲール・コット（プエルトリコ）が挑む一戦が6月7日ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン（MSG）で挙行されることになった。

　20日（日本時間21日）両陣営が合意に達したと発表し、両選手ともツイッターで交渉成立を伝えている。勝てばS･ライト、ウェルター、S･ウェルター級に続く4階級制覇達成となるコット（33）は「第二の故郷（MSG）に出場でき、とてもハッピー。ファンの前で歴史をつくりたい。プエルトリコへWBCミドル級タイトルを持ち帰る」と宣言。パッキアオvsブラッドリー戦（4月12日）終了とともにフレディ・ローチ氏のもとで本格的なトレーニングに入る予定。

　一方のマルティネス（38）は昨年4月、地元で行ったマーティン・マーレイ（英）との防衛戦以来のリング。ブランクに見舞われる原因となった負傷からどれだけ回復しているかが勝敗のカギとなりそう。契約ウェイトはミドル級リミット1ポンドアンダーの159ポンド（72.12キロ）に落ち着くもよう。これまで計量でリミットアンダーを計測しているマルティネスには問題なさそうだ。