高山勝成が引退表明 IBO王座獲得の祝勝会で、プロ生活24年「悔いはありません」
2025年3月10日 1時52分
2025年3月9日 13時36分
現地時間9日、米カリフォルニア州ロングビーチのサンダー・スタジオで「PROBOX TV」イベントが開催され、メインのフェザー級10回戦はWBO2位のアーノルド・ケガイ(ウクライナ/127.6ポンド)が3度の世界挑戦経験を持つジョエ・ゴンサレス(米国/127.2ポンド)に10回判定負け。世界2位が敗れる波乱となった。スコアは96-93、97-92、94-95の2-1。
出身はウクライナのオデッサで、韓国人の両親を持つケガイは旺盛な手数が持ち味。この日も韓国国旗をトランクスの腰部に縫い付けてリングに上がった。一方のゴンサレスもブロックを多用するスタイルながら好戦的に手を出すスタイルとあって序盤から激しいパンチの交換が見られた。
退がらないゴンサレスに対し、やりづらさを感じるのか、ケガイからクリンチに行く場面が増え、4ラウンドにトーマス・テイラー(米国)レフェリーからケガイにクリンチの注意が入った。その後も変わらないケガイについに5ラウンド、ホールディングの減点1が科される。
中盤、鼻血を出し始めたケガイ。自身の距離をキープしながら冷静にプレスを掛けるゴンサレスは6ラウンドに右まぶたから出血するものの7ラウンドに右ストレートを好打するなど徐々に流れを引き寄せていく。ケガイは苛立ちからかクリンチ時にゴンサレスの後頭部にパンチを見舞い、レフェリーから注意を受けブーイングを浴びるなど観客もゴンサレスの勝利を後押しといった様相に。
9ラウンド、ケガイは懐に入りコンパクトな連打を見せるが、多くがゴンサレスのブロックに阻まれたうえ、終盤に左ボディーフックでハッキリと動きが止まった。最終回も有効打で優勢のゴンサレスが番狂わせといっていい勝利を収めた。試合開始前は世界ランクから名を消していた31歳のゴンサレスは27勝15KO4敗。4度目の世界挑戦へ向け執念を見せている。一方、IBFで12位、WBCでも14位にランクされる31歳のケガイは22勝14KO2敗。WBO王座を標的と公言する中で痛恨の黒星だ。
セミファイナルのスーパーフェザー級10回戦には懐かしい選手が出場した。元WBAフェザー級王者のニコラス・ウォータース(ジャマイカ/134ポンド)は元WBCラテン・ライト級王者のルイス・トーレス(メキシコ/134.4ポンド)に3ラウンド終了、棄権TKO負けだった。
16年11月に当時のWBOスーパーフェザー級王者、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)に挑み、7回終了TKO負けを喫したウォータースは5年以上のブランクを作り、23年2月に復帰。3連勝を収めて今回が復帰4戦目となる。
若さと体格で勝るサウスポーのトーレスは体を振りながら前進し、ウォータースを押し込んでいく。ウォータースはブロック中心にパンチを防ぎながら対抗。元世界王者を相手に気後れすることなくガンガン攻勢を掛けるトーレスは3ラウンドに左ストレートをヒット、攻勢を強めて右フックをアゴに見舞うとウォータースが後退する。ロープを背にしたウォータースにトーレスが連打すると、青コーナー前でウォータースが唐突に後ろを向いた。
戦意喪失と映るウォータースにレフェリーがカウントを数える。ウォータースは続行に応じたものの直後のゴング後、インターバル中に棄権を申し出た。23歳のトーレスは21勝12KO1敗。およそ1年ぶりの試合で連勝ストップとなった39歳のウォータースは29勝22KO2敗1分。
WBAウェルター級14位のヘスス・サラチョ(メキシコ/148.4ポンド)とルイ・ロペス(米国/146.6ポンド)によるウェルター級10回戦は、ドローに終わった。スコアは96-94(ロペス)に95-95が2者。
格上でもあるサウスポーのサラチョに地元のロペスが挑んだ一戦。両者スタイル、距離も似通っており、熱のこもった打ち合いを見せるものの、中盤に入ると地力で勝るサラチョが徐々に押し始める。サラチョは有効打を増していき、5ラウンドに左アッパー、右フックとヒットするなど、流れを引き寄せながら後半に入った。
これまでKO負けのないロペスも意地を見せ、8ラウンドに右ストレートを好打しサラチョがバランスを崩す。しかし後続打を打ち込むことができず、両者懸命に手を出し合い最終回にもつれこんだ。有効打数でサラチョが制したように見えたが、結果は引分に終わった。元WBOラテン・スーパーウェルター級王者でもある23歳のサラチョは14勝11KO2敗2分、28歳のロペスは16勝5KO2敗3分。
2025年3月11日 15時54分
2025年3月11日 2時50分
2025年3月10日 10時44分
2025年3月10日 1時52分
2025年3月9日 5時24分
2025年3月8日 20時45分