April
16
Wednesday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

19°C Clear
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 高山勝成が引退表明 IBO王座獲得の祝勝会で、プロ生活24年「悔いはありません」

高山勝成が引退表明 IBO王座獲得の祝勝会で、プロ生活24年「悔いはありません」

2025年3月10日 1時52分

 元ミニマム級の主要4団体の世界王者で、昨年12月18日、フィリピンでJBC未公認のIBO同級王座決定戦に勝利した高山勝成(41=石田)が9日、大阪市中央区のホテルで開かれた祝勝会で、現役引退を表明した。「17歳でプロデビューして45戦、勝った試合、負けた試合すべての対戦相手に感謝したい。悔いはありません」と語った。

獲得したベルトを持った高山

 高山は2000年10月にデビュー、ミニマム級の世界チャンピオンとなったが、17年4月に一度引退。アマに転向して、東京五輪を目指した。予選で敗れて再びプロ復帰、21年5月に米国でエルウィン・ソト(メキシコ)にチャレンジするも敗れ、その後2年、試合から遠ざかっていた。23年に現役続行を決め2勝し、昨年12月のIBOミニマム級王座決定戦でカー・ルー(24=オーストラリア)に3-0で勝って新たなベルトを手にした。

 だが、試合後にこれまでなら沸いてきた新たな戦うモチベーションや意欲が今回は沸いてこなかったという。「最後まで突っ走る自分が見えなくなった。いいボクシング人生が過ごせたと思うので、ここで引退だと、この1週間で決めました」と高山は笑顔を見せながら語った。「ベスト試合」の問いには「すべての対戦者に感謝しています」と高山らしい謙虚さをみせた。

 祝勝会の最後に高山が引退を表明すると、100人の出席者から、驚きの声が上がった。高山は現在、後援を受ける米田薬局グループ(米田眞理子CEO)の正社員として門真市の調剤薬局で福祉施設などへ薬を納める仕事を任されている。「薬剤師をサポートする資格を取得して、福祉事業にかかわっていきたい。高校の公民の教員免許を取得しているので、高校教員としてボクシングを教えるとともに、子どもたちの成長にかかわっていきたい」と新たなチャレンジに燃えている。35勝12KO9敗1無効試合。

Related article
関連記事