12日（日本時間13日）米ニュージャージー州アトランティックシティのボードウォーク・ホールでコングが鳴るウェルター級２団体統一戦の計量が11日行われた。ＩＢＦ王者ジャロン“ブーツ”エニス（米）は146.4ポンド（66.41キロ）、ＷＢＡ王者エイマンタス・スタニオニス（リトアニア）は146.8ポンド（66.59キロ）をマーク。リミット147ポンドに合格した。

　暫定王者から数えて４度目の防衛戦となるエニス（27）は33勝29ＫＯ無敗１無効試合。昨年11月、地元フィラデルフィアで行ったカレン・チュカジャン（ウクライナ）との防衛戦では中盤にダウンを奪ったものの仕留めることができず、両者の初戦に続く判定勝利に終わった。

　前日の会見でＩＢＦ王者は「私はアウトボクシングもインサイドの戦いも自由にこなせるし、右構えでも左構えでもスムーズに戦える。ノックアウトは狙わないが自然に発生するだろう」と２団体統一に自信を隠せなかった。

　一方、王座獲得後、Ｖ１戦まで２年以上のブランクに陥り、Ｖ１戦からも11ヵ月ぶりのリングとなるスタニオニス(30)は15勝９ＫＯ１無効試合とこちらも無敗。身重の夫人がまもなく女児を出産予定という。「リトアニアへ２本ベルトを持ち帰る。ガスを吹かしてブレーキは踏まない」とスーパースター候補のエニスを相手に番狂わせを目指す。