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コバレフ有終の美 7回TKO勝ちで引退試合を飾る

2025年4月20日 10時08分

 元L・ヘビー級統一王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)が現地時間18日、地元のロシア・チェリャビンスクで引退試合を行い、アルツール・マン(ドイツ)に7回49秒TKO勝ちを飾った。コバレフ(42歳)は36勝30KO5敗1分でキャリアを閉じる。

 「ザ・ラストダンス」のキャッチコピーがついた一戦。ハイガードで対処するカザフスタン出身のドイツ人マンが初回、右を巧打した。しかし2回、コバレフの右から左が決まりマンがキャンバスに落下。カウント後、コバレフがチャージ。ラウンド終了直前、再び倒し、これはスリップと判定されたが、起き上がったマンは脚がグラついていた。

 21年10月、IBFクルーザー級王者マイリス・ブリーディス(ラトビア)に挑み3回TKO負けしたマン(34歳)は3回、左フックを上下に決めて挽回に出る。しかしジャブを浴びて右目周辺をカット。以降は出血が止まらなかったが、それでもマンはコバレフの打ち終わりに右を返して抵抗した。

 ジャブとコンビネーションで優位に立ったコバレフは6回、ペースを速めて試合をコントロール。7回、打ち合いで右アッパーから右フックを返すとマンは効いてキャンバスに横転。立ち上がったがセコンドがエプソンに立って棄権をリクエストした。

 コバレフはWBO・L・ヘビー級王座を連続8度防衛し、途中でバーナード・ホプキンスからWBA・IBF王座を吸収。しかし当時のWBC王者アドニス・スティーブンソン(ハイチ/カナダ)との4団体統一戦は実現しなかった。全盛期にはパウンド・フォー・パウンド・ランキング入りするほど評価されたが、殿堂入りボクサー、アンドレ・ウォード(米)に微妙な判定で敗れ、再戦で初のストップ負けでベルト奪回ならず。その後WBO王座に2度就いたが、19年11月、カネロ・アルバレスに11回KO負け。以降はマン戦を含めてクルーザー級で3試合行った。

 私生活ではスティーブンソンに人種差別発言をしてひんしゅくを買ったり、移動中の飛行機で隣り合わせた女性に暴行を加えて裁判沙汰になるなどお騒がせの面があった。

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