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ガルシア、ロメロに判定負け ロペス、ヘイニーは勝つ タイムズスクエアのイベント

2025年5月3日 12時33分

 現地時間2日、ニューヨーク、タイムズ・スクエアで行われたWBA世界ウェルター級王座決定戦は、WBA3位のライアン・ガルシア(米国/146.8ポンド)がWBA2位のローランド・ロメロ(米国/146.6ポンド)に12回3-0判定負け。ロメロが新王者となった。スコアは115-112が2者に118-109。

 前王者のエイマンタス・スタニオニス(リトアニア)が4月にジャロン・エニス(米国)との統一戦に敗れたことで、WBAはエニスをスーパー王者に認定し、この試合をレギュラー王座決定戦として承認。近年のWBAのお決まりのパターン(王座濫造)でタイトルがかけられた。

 初回はお互いにジャブの突き合いで終わったが、2ラウンド開始早々、ロメロの左フックのダブルでガルシアはダウン。深いダメージを感じさせず再開に応じたガルシアは左から立て直しを図り、3ラウンドのポイントを取り返した。

 その後は再び左の差し合いといった展開。体格で勝るガルシアの左は正確性とスピードで印象に残るものの、後続打が続かず、一進一退の様相で試合は終盤へ。ロメロのほうも右手を終始右頬にピタッと付けながらジャブを出し続け、ガルシアの攻勢をかわしながら攻めの姿勢を崩さずにフルラウンドを戦い終えた。

 29歳のロメロは17勝13KO2敗。初めてのウェルター級戦で番狂わせを起こし、2階級制覇を達成した。一方、2ラウンドのダウンのせいか、それとも前戦以降のサスペンド騒動を含めたドタバタが影響してか、いずれにしても昨年4月のデビン・ヘイニー(米国)戦とはほど遠い出来栄えで敗退した26歳のガルシアは24勝20KO2敗1NC。

 ウェルター級12回戦ではWBCウェルター級1位のデビン・ヘイニー(米国/143ポンド)がホセ・カルロス・ラミレス(米国/143.8ポンド)に12回3-0判定勝利した。119-109が2者に118-110のスコア。

 ラミレスがいつも通りに上体を振りジャブを突きながらプレッシャーを掛けていく。ヘイニーは距離に気を付けながらサークリングする。初回はラミレスの手数と見えたが、2ラウンド以降はヘイニーがラミレスの動きを読んだかのように動いた。リングを広く使う構図は変わらないものの、持ち前のハンドスピードを生かしながら競ったラウンドのポイントを集めていく。

 ラミレスの手数がポイントになるようなラウンドもあった。しかしサークリングを続けるヘイニーがジャブや飛び込むような右などを当て、やや優勢に試合を運んだ。試合はそのまま展開が変わることなく、打っては離れのヘイニーが勝利した。盛り上がりを欠いたフルラウンドだった。元世界王者同士の一戦を制した26歳のヘイニーは32勝15KO1NC。32歳のラミレスは29勝18KO3敗とし、昨年11月のバルボサ戦に続き連敗を喫した。

 そしてWBO・S・ライト級タイトルマッチは王者テオフィモ・ロペス(米国)が同級暫定王者アーノルド・バルボサJr(米国)に3-0判定勝ち。2階級制覇王者ロペスは3度目の防衛に成功した。

 ロペス、バルボサとも父がチーフセコンドに就いた。地元選手ロペスがジャブから右につなげ、序盤を押さえる。3回はバルボサが左を決めて優勢。挑戦者はラウンド終了とともに右手を上げてアピールする。しかし、その後も仕掛けるバルボサに対しロペスはアウトボクシングを展開しながら主導権を渡さない。

 7回あたりから左目が腫れ出したロペスだが、攻めが単調になるきらいがあるバルボサを巧妙にあしらった。9回にはステップを踏んで左ジャブから右をコネクト。その後もトリッキーな動きを見せながら右オーバーハンドを見舞うなど、大きな見せ場はつくれなかったものの、明白な勝利につなげた。

 スコアカードは116-112が2者に118-110でロペス。ジョシュ・テイラー(英国)を攻略して王座に就いた後、2度の防衛戦では不評を買ったロペスは久々の快勝で22勝13KO1敗。初黒星のバルボサは32勝11KO1敗。

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