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奈良井翼が原優奈に8回TKO勝ち、日本王座V2 アマチュアから荒竹一真TKOデビュー

2025年5月28日 21時32分

 第45回チャンピオンカーニバルの最終戦、日本S・フェザー級タイトルマッチ10回戦は28日横浜のダブル世界戦前座で行われ、チャンピオンの奈良井翼(RK蒲田)が前王者の挑戦者1位・原優奈(真正)に8回1分55秒TKO勝ち。2度目の防衛に成功するとともに、原を返り討ち(前戦は昨年4月、奈良井の5回TKO勝ち)にした。

原をダウンさせた奈良井

 初回から、奈良井のペースで進んでいった。左をボディーに伸ばし、右ストレートを見せてから返す左フック。これが原に警戒心を高めさせたのだろうか。原は丹念に左ジャブを出すものの、左フックへの意識が強いためか、右ガードを外せずに右ブローへとつなぐことができない。そうしているうちに奈良井が右を再三ヒット。特に、原のダッキングに合わせる右は的確にヒットしていた。

 4回、原はテンポを上げて先手を取ろうとしたものの、それまでにできあがっていた流れを変えることができない。奈良井は原に攻めさせてしっかりと見切り、悠然と迎え打つ。5回終了後のオープンスコアは50-45のフルマークで奈良井リード。これを聞いた原は距離を詰めて左ボディーから局面打開を図ろうとしたがかなわず。8回、奈良井が右打ち下ろしでダウンを奪うと、連打を仕掛けて原を防戦に。ここでレフェリーが割って入った。

「久しぶりのKO勝ちは嬉しいけれど、国内敵なしにはまだちょっと遠い」と奈良井。完勝したものの、さらに上を目指すために課題をしっかりと抱いている様子だ。奈良井(25歳)は16勝11KO2敗。原(30歳)は14勝8KO4敗2分。

 日本ランカー同士の対戦となったL・フライ級8回戦は、11位の磯金龍(大橋)が3位の山本智哉(横浜光)に6回1分TKO勝利した。

 互いに攻め手を探った立ち上がりを終えた3回、左の同時打ちで磯金がダウンを奪うと、強振でプレス。山本の右フックがヒットする場面もあったが、磯金の圧力に山本が押される展開に。6回、磯金が連打を仕掛けてコーナーに詰めてラッシュすると、完全に下を向いた山本をレフェリーが救った。磯金(24歳)は6勝5KO1敗1分。山本(28歳)は9勝1KO4敗。

 注目のホープ、荒竹一真(22歳、大橋)が49.0kg契約6回戦でプロデビュー。キティデッチ・ヒランスク(タイ)に2回2分13秒TKOで白星を飾った。

 初回、右ジャブとステップバックでリズムに乗った荒竹は2回、距離を詰めて左右フックや左ストレートのボディー攻撃。間合いを作ってキティデッチの右を誘い出し、右フック一閃。バッタリと倒れたキティデッチを見て、レフェリーがカウント途中でストップした。キティデッチ(23歳)は16勝10KO8敗。

◇S・フライ級6回戦
山田龍斗(大橋)[KO1回1分10秒]スリヤ・クライマネー(タイ)

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