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坪井智也2戦目で初王座 増田陸ワンパンチ初回KO

2025年6月8日 20時42分

 8日、東京・有明コロシアムで行われたWBOアジアパシフィック・バンタム級王座決定10回戦は、2位の坪井智也(帝拳)が1位のバン・タオ・トラン(ベトナム)に大差3—0(98—92、100—90、100—90)判定勝利。プロ2戦目でタイトルを獲得した。

 小刻みに跳ねるフットワークでリズムを取って距離をコントロールし、力みなく連打を放つ。坪井の連打の隙間に右アッパー、左フックを狙ったトランだが、坪井は全く危なげなくフルラウンドを駆け抜けた。

 中盤まではワンツーのタイミングで放つ右ボディーストレートでじわじわとダメージを与え、以降はフットワークを止めて左ボディーブローを差し込んだ。武器の高速連打も要所で披露。トランはガードを固めて防戦し、最後の最後まで逆転の一打を狙っていたが、坪井はガードや小さなヘッドムーブも巧み。危険な領域でもヒットを奪わせなかった。

「しっかりと長いラウンドをできたけど、今回の内容では全然ダメ。課題が見えたのでしっかりと積み上げていきたい」と坪井は全く浮かれることなく振り返った。坪井(29歳)は2勝1KO。トラン(33歳)は18勝10KO2敗。

 日本バンタム級チャンピオンで世界4団体のランキングにも名を連ねる(WBA7位、IBF&WBO8位、WBC11位)増田陸(帝拳)がノンタイトル10回戦に臨み、WBA11位のミシェル・バンケス(ベネズエラ)を初回1分27秒KO。世界ランカー対決をあっさり制した。

 最初に放った左一撃だった。右ジャブを丁寧に突くサウスポー増田に対し、バンケスは右のロングフックをボディーに狙っていたが、増田はこれを悠然と距離でかわす。そしてバンケスの左ジャブを外し、その引き際に左ストレートをかぶせるとこれがアゴを直撃。吹き飛んでロープの最下段に落下したバンケスは、なんとか立つもののフラつきながらふたたび崩れ落ち、レフェリーにカウントアウトされた。

「最高の試合。今日の結果をもって、いつでも世界に挑戦できる準備が整った」と増田。あらためて恐るべき当て勘と威力を示した。増田(27歳)は8勝8KO1敗。バンケス(34歳)は23勝15KO6敗。

◇東日本新人王ミニマム級予選4回戦
大久保るきあ(八王子中屋)[TKO3回52秒]米谷匠生(三迫)

◇S・フライ級4回戦
宮下陸(DANGAN越谷)[判定3—0(38—37、38—37、39—36)]大島冬也(T&T)

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