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ウェルター級の岡澤セオンが優勝 五輪テスト大会

2019年11月1日 10時09分

 東京・両国国技館で開催されていた東京五輪のテスト・イベント「READY STEADY TOKYO」が31日最終日を迎え、男子5階級、女子3階級の決勝が行われた。期待のウェルター級岡澤セオン(鹿児島体育協会)がアシシ(インド)を4-1判定で破り日本選手として唯一の優勝を飾った。

日本人選手で唯一の優勝を飾った岡澤(左)

 国際大会初出場のアジア選手権大会(4月)で銀メダルを獲得し一躍注目を集めた岡澤はこの日もサウスポーからのアウトボクシングが冴え、同じサウスポーのアシシを制した。ジャッジ5人のうち4人は30-27のフルマーク。残る1人は逆に29-28でアシシの勝ちという採点だった。

 勝利のアナウンスを聞くと、笑顔で勝ち名乗りを受けた岡澤。しかし試合後のコメントは「アジアや世界選手権で、最後は勝って終われていなかったので、今回は勝ちたいというより、勝たないといけない大会という位置付けでした」とクールだった。11月21日から始まる全日本選手権大会(鹿児島)は五輪出場のための重要大会となるが、「絶対に五輪につなげる大会にします」という表現で必勝を誓っていた。

 ガーナ人の父と日本人の母との間に生まれた岡澤(23)。陸上のサニブラウン、バスケットの八村塁らと比較されるというが、「刺激になるし、彼らと同じレベルに行きたい。両方を足したぐらいに(有名に)なりたい」と目を輝かせていた。

 このテスト大会の決勝には岡澤を含め日本の4選手が残ったが、フライ級柏崎刀翔、ミドル級森脇唯人、女子フライ級河野沙捺は敗れ、準優勝となった。

 なおこの日は、審判が公正なジャッジを行っているかをモニタリングする装置の試験運用も行った。各ジャッジが赤青のボタンを押すことでいかに有効打を判定したかが可視化できる装置で、10点法の採点を行いつつ慣れない装置のボタンを押す作業に戸惑いを隠せない審判もいた。

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