ウェルター級のＷＢＡスーパー＆ＩＢＦ王者ジャロン・エニス（米）が18日、自身のＸを通じて、２つの王座を返上し、次戦から154ポンドクラス（Ｓ・ウェルター級）へ進出すると発表した。

　“ブーツ”エニス（34勝30ＫＯ無敗１無効試合＝27）は23年にＩＢＦウェルター級暫定王者となり、同級４団体統一王者のテレンス・クロフォード（米）へ挑戦を希望したが実現せず。クロフォードが王座をはく奪されたＩＢＦの正規王者に昇格し３度防衛を果たしている。最新の４月のエイマンタス・スタニオニス（リトアニア）との統一戦でＷＢＡ王座を吸収した。

　その後も統一戦実現を目指したが、ＷＢＯ王者ブライアン・ノーマンJr（米）は東京で佐々木尽（八王子中屋）と防衛戦、ＷＢＣ王者マリオ・バリオス（米）は来月ラスベガスでマニー・パッキアオ（フィリピン）戦が締結。エニス自身、ウェルター級の体重維持が難しいことも転級の理由に挙げられる。

　米国メディアによるとエニスは先週、プロモーターのエディ・ハーン氏（マッチルーム・ボクシング）と会談しＳ・ウェルター級進出を決意したという。同級は現在、群雄割拠の状態になっており、エニスの参戦で一段と盛り上がりを見せると予測される。