下町俊貴フルマーク、今永虎雅初王座、大畑俊平が英豪倒す 名古屋の前座から

 14日、名古屋・IGアリーナのトリプル世界戦前座で行われたS・バンタム級8回戦は、世界ランカー(IBF6位・WBC10位・WBA12位)の下町俊貴(グリーンツダ)が韓国王者リー・ハンソル(韓国)に3-0のフルマーク(80-72)勝利を収めた。

 左へ左へとポジション取りする長身サウスポーの下町は、長い右ジャブをインサイドに差して、飛び込んでくるリーに左ストレートをヒット。その後、リーは出入りの切り替えを速めるが、下町はサイドステップと小さなボディームーブで丁寧に対応した。

 4回に入ると、下町は間合いを詰めてリーの攻撃をブロック。左ボディーアッパーから右フックをヒットするなどし、ブロック&リターンのリズムをしっかりとつかんだ。

 派手に攻め込んでビッグパンチを振るリーに対し、下町は小さく動き、コンパクトなブローを的確にヒット。最終8回、下町は左ボディーアッパーからワンツーをクリーンヒットして、リーを何度も追い込んだが、リーは辛くも粘って終了に持ち込んだ。

 「相手は顔がタフだったのでボディーを攻めた。最後は効いてるのがわかった。最近は倒せなくてもがいてますが、頑張るしかない」と、いつものようにポーカーフェイス、物静かなトーンで淡々と語った。下町(28歳)は22勝12KO1敗3分。来日3戦目も勝利ならなかったリー(32歳)は9勝4KO8敗。

■今永虎雅初の王座獲得、村上雄大に大差勝ち
 日本ライト級王座決定10回戦は、2位の今永虎雅(大橋)が1位の村上雄大(角海老宝石)に100-90、100-90、99-91と大差の3-0判定で新チャンピオンとなった。

 サウスポー同士の一戦は、鋭く深い右ジャブを突き込む今永が、村上の入り際に左クロスをヒット。ジャブに続く左ボディーストレートも的確に当てて好スタートを切った。

 長い左を打ち込む際、今永に右フックを合わされた村上は、左右のショートフック連打を放つものの、今永の堅いガードに阻まれる。

 4回、右アッパーで村上に鼻血を流させた今永は、続く5回にも右アッパーの上下から強打を連発。村上は両腕で辛くも防いだが、徐々にダメージが見え始めた。

 5回終了後の公開採点はジャッジ三者とも50-45。これを聞いた村上は6回、前に出て連打を仕掛けるが、今永は強い右ジャブで止め、左クロス、右ボディーアッパーを要所で決める。しかし村上は、今永の連打に右フックを合わせてしぶとく食い下がる。9回には今永の左から右フックを浴びるもグラつきもしない村上は、逆に強い連打を繰り出して盛り返した。

 最終10回、明らかにKOを狙って連打した今永だが、村上も必死に耐えて反撃。両者、終了ゴングを聞いた。

 「内容はそんなによくなかったけれど、まだまだ自分のボクシングを組み立てて作っている段階。練習したことは出せたと思う。村上選手はタフで気持ちの強い選手だった」という今永(26歳)は9勝5KO。三度目の挑戦も実らなかった村上(25歳)は6勝3敗1分。

■大畑俊平、英豪を痛烈フィニッシュ
 S・フェザー級8回戦は、OPBFライト級11位の大畑俊平(駿河男児)が日本8位でOPBF6位の英豪(緑)を4回47秒TKOで下した。

 小刻みなステップで出入りする大畑に、英豪は攻撃をかわされて当てる意識が強くなり、踏み込みを深くしては空振りする。大畑はそこに右を合わせるなどしてコントロール。3回、英豪は大畑を呼び込む姿勢から右ボディーアッパーをヒット。すると大畑は左ジャブを多用してヒットし、ペースをつかんだ。

 そして4回開始早々、英豪の右に左フックを合わせた大畑は、連打を仕掛けた英豪に左フックをジャストミート。背中からキャンバスに倒れ込んだ英豪は、立ち上がったもののレフェリーにストップされた。大畑(24歳)は7勝4KO1敗。初黒星の英豪(25歳)は5勝2KO1敗。

◇バンタム級4回戦
綾野太晴(中日)[TKO2回2分3秒]名和祐輔(岐阜ヨコゼキ)

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