長尾朋範WBO-AP初防衛 村上勝也に判定勝ち

試合情報(日本語)

 16日、東京・後楽園ホールで行われた『OVER HEAT BOXERS NIGHT.114』のメインイベント、WBO−APフライ級タイトルマッチ10回戦は、WBOの世界ランクでは5位にランクされるチャンピオン長尾朋範(フラッシュ赤羽)が、挑戦者でWBO-AP同級4位の村上勝也(名古屋大橋)を判定で下して初防衛に成功した。

 またセミで行われた日本ユース・バンタム級王座決定戦は、宮下椋至(JM加古川拳)が日本バンタム級8位にランクされる印波優心(レイスポーツ)に判定勝ちし、2度目の挑戦で王座を獲得した。

初防衛に成功した長尾

◆WBO−APフライ級タイトルマッチ
長尾朋範(フラッシュ赤羽)[判定(3−0)96-93×2,98‐91]村上勝也(名古屋大橋

 歌手の角川博さんによる国歌独唱の後に始まったタイトルマッチは、両者揉み合いに終始したまま、終了のゴングが鳴らされた。

 序盤は長身の村上が左を伸ばす。距離を詰めたい長尾だが、近づくともつれるシーンが多い。そして長尾のパンチが村上の後頭部に当たり、何度か注意を受けた。距離が取れれば村上の左ジャブが当たるのだが、あまりに単発でポイントへと結びつかない。入り込んでボディーを狙う長尾だが、これもローブローの注意を受ける。しかし長尾だけに問題があるわけではない。近づくと村上はすぐ頭を下げる。離れれば左が当たるだけに、もったいなかった。

 6回、今度はバッティングでとうとう減点を取られた長尾だが、しかしここから気持ちを切り替える。減点により「自分のボクシングの間違いがハッキリした」と自覚すると、行き過ぎないよう距離を変えることを意識し、ガチャガチャと揉み合うばかりの展開に少し変化が訪れた。近づかれると頭を下げ、抱え込むのは村上で、長尾のほうが動きがある。そして後半のポイントを積み上げた長尾の手が上がった。

 「僕も相手も納得がいかない。見ている人もつまらない」と反省しながら、「10ラウンドやったことは自信になった」と語った長尾の戦績は11勝6KO2敗2分。2023年11月の日本王座挑戦以来の後楽園ホールで、またもタイトルに届かなかった村上は17勝5KO4敗1分。

宮下が印波下しユース王者に

◆日本ユース・バンタム級王座決定戦
宮下椋至(JM加古川拳)[判定(3−0)78‐74×3]印波優心(レイスポーツ)

 スタンスの広い半身の姿勢から長い左を上下に伸ばすサウスポーの宮下を、印波はプレスをかけて追いかける。必死に前へと歩を進める印波だが、宮下のステップと左が冴えた。4回終了間際には入ってくる印波に、宮下は右フックを引っ掛け、バランスを崩した。この回終了時の公開採点は、40−36が二人と39−37で宮下がリード。

 行くしかない印波の回転が上がるが、宮下は退かずに左をよくヒットする。最後まで諦めずに前に出る印波だったが、宮下の左が際立ち、試合を制した。

 坂井優太(大橋)に敗れた6月に続く決定戦のチャンスで王座を射止めた宮下の戦績は7勝3KO3敗。敗れた印波は9勝4KO3敗1分。

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