ひがしんホール(東京・墨田区)で開催中の全日本選手権大会(アマチュア)は29日に男女の準決勝戦26試合が行われ、30日の決勝に進出する選手が出そろった。昨年優勝のフライ級・古藤昇一(東洋大)ら6選手が勝ち残り、連覇を狙う。
怪物高校生として注目される無敗の藤木勇我(興國高)はこの日も健闘。元全日本社会人王者の冨田真広(自衛隊体育学校)相手にジャブを的確に決め、判定は4―1と割れたものの接戦を制した。
試合後の藤木は「相手は気持ちの強い選手で、いい緊張感で臨めました。3ラウンドは気持ちを強く出して左を打ち込みました」と試合の感想を語った。敗れた冨田は「藤木はうまかった。ジャブを警戒していたが、外せなかった」と勝者を褒めていた。
決勝では今年の国スポ優勝者、祝聖哉(大橋)が大きな壁となって藤木に立ちふさがる。「祝選手とは大橋ジムで2、3回スパーリングしたことがある。勝つことに集中したい」と控えめに意欲をあらわした。
対する祝は「リーチ、体格差を生かして戦いたい。ジャブで崩されないようにしたい」と全日本選手権初優勝に意欲をみせた。
女子の注目カードはバンタム級。再起した東京五輪銅メダリストの並木月海(マツキヨココカラ&カンパニー)がディフェンディング・チャンピオンの國府縞鈴(日本体育大学)と対戦する。以前にも増してパワーアップしたと評判の並木は準決勝でも高校生の渡邉ひまり(浪速高)を圧倒し、3年ぶりの王座復帰に挑む。國府が勝てば3連覇達成となる。
女子もウェルター級で高校生が1人勝ち残り、秋元アリンダ(青森山田高)がベテランの鬼頭茉衣(カネヨシ)に挑む新旧対決のゆくえが注目される。
決勝の模様はユーチューブでライブ配信される。
・女子
LF級 貞松優華(佐賀・高志館高校職員)―宮田ゆう(熊本・東洋大学)
F級 西中結菜(大阪・東洋大学)―吉田姫菜(和歌山・東洋大学)
B級 並木月海(千葉・マツキヨココカラ&カンパニー)―國府縞鈴(熊本・日本体育大学)
Fe級 山田月琴(大分・東洋大学)―岡山さくら(兵庫・駒澤大学)
L級 仲間可南子(宮城・東北大学)―吉澤颯希(栃木・日本体育大学)
W級 秋元アリンダ(青森・青森山田高校)―鬼頭茉衣(愛知・カネヨシ)
LМ級 ラヤマジ・ジェニカ(愛知・名古屋工専高校)―渋谷明菜(東京・コサカジム)
М級 笠原直子(日本連盟・本多ジム)
・男子
F級 古藤昇一(日本連盟・東洋大学)―岩井大地(近畿・東京農業大学)
B級 熊本風真(近畿・駒澤大学)―中山聖也(九州・駒澤大学)
L級 原田周大(日本連盟・大橋ジム)―中山鉱一(九州・駒澤大学)
W級 祝 聖哉(九州・大橋ジム)―藤木勇我(近畿・興國高校)
LМ級 田中廉人(日本連盟・自衛隊体育学校)―秋山祐汰(日本連盟・自衛隊体育学校)
М級 シルバ・イエシュア(関東・法政大学)―八木大河(北信越・東京農業大学)
LH級 中島鉄人(日本連盟・滋賀県スポーツ協会)―鳥谷部魁(東北・自衛隊体育学校)
C級 王 帥(東海・中央大学)―天井澤一志(北信越・拓殖大学)
H級 松宮勇太(関東・ワタナベジム)
SH級 佐藤翔太(関東・MUGEN MARTIAL ARTS)
※女子ミドル級、男子ヘビー級、S・ヘビー級の3階級は出場者が1人しかおらず、いずれも優勝者と認定される。
