矢吹正道劇的最終回KO勝ち 不倒アルバラードをカウントアウト IBFフライ級戦

試合情報(日本語)

 27日、Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)ホールAで開催された『SAIKOU✕LUSH vol.4』。メインイベントで行われたIBF世界フライ級タイトルマッチ12回戦はチャンピオンの矢吹正道(緑)が、元IBFL・フライ級王者で1位のフェリックス・アルバラード(ニカラグア)に最終12回1分59秒でKO。王座の初防衛に成功した。

3月の王座奪取戦(vs.アンヘル・アヤラ=メキシコ)に続き、矢吹がまたしても最終回に倒し切った。

 立ち上がりからプレスをかけてきたアルバラードに対し、右打ち下ろしと左アッパーを的確に決めて主導権を握ったのは矢吹だが、4回、アルバラードが詰める間合いを調整し左ボディーアッパーをヒット。ロープを背負う矢吹の反撃も乱れがちになった。

 だが、流れを変えたのは6回だった。アルバラードの左ボディーブローを右腕でカバーした矢吹が左ボディーアッパーをリターンすると、これが効いたアルバラードは自ら距離を取り始める。ここで矢吹はボディーをカバーして丸まったアルバラードに右打ち下ろしから左アッパーを追撃し、ペースを引き戻した。
 
 右強打と左アッパーを効果的に使った矢吹だが、これらを引き立たせたのは、やはり得意の左ジャブだ。アルバラードの入り際に当てて止め、間合いを空けて休憩するアルバラードをダブルで突き込んで圧迫した。アルバラードは矢吹を捕らえるための前進から、ジャブや右強打を貰わないために距離を詰めるようにさえなっていった。一見すると、アルバラードが前進して手数を出しているのだが、ロープを背負った攻防でも矢吹の的確性が断然優っていた。

 9回、矢吹の左フックで右目周りをカットしたアルバラードは、ジャブによって鼻血も流し劣勢の印象をさらに濃厚とする。こうしてアルバラードに顔面へのダメージを与えた矢吹は11回、ボディーから顔面へ返す左フックのダブルをヒットして、アルバラードにキャリア初のダウンを与えると、最終12回、左ボディーからダブルジャブ、そして右クロスを浴びせてダウンを追加。アルバラードはなんとか立ち上がったものの10カウントが数えられた。

 前戦とは違い、きれいな顔でインタビューに臨んだ矢吹は「アルバラード強すぎです。思った通りの試合をできなくて、自分の未熟さを感じました」と試合展開からは想像できない殊勝なコメント。「接近戦をするのは想定通り。でも、アルバラードを止めきれなくて苦労したけれど、経験と皆さんの応援で勝つことができた」と勝因を述べて頭を下げた。この先については「ちょっとゆっくりして、統一戦や階級を上げることを考えたい。来年はデカい試合もして盛り上げたい」と抱負を語った。

 試合運びの巧みさで不倒アルバラードをねじ伏せた矢吹(33歳)は19勝18KO4敗。初のダウン、初KO負けを食らったアルバラード(36歳)は42勝35KO5敗。

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