12日、豪州シドニーでゴングが鳴るWBO･S･ウェルター級暫定王座決定戦の最終会見が10日開催され、同級1位ティム・チュー（豪州）と4位トニー・ハリソン（米）が意気込みを語った。この暫定王座決定戦はS･ウェルター級4団体統一王者ジャーメル・チャーロ（米）が左拳の骨折により1月に予定されたチューとの防衛戦を延期したことにより行われるもの。

　殿堂入り元王者コンスタンチン・チューを父に持つチューは、会見が行われたシドニーの名所ハーバー・ブリッジのオペラハウスに取り巻きに囲まれながら颯爽と登場。「今回みなさんは違ったティム・チューを見ることでしょう。私は違ったモードに仕上がった。350ラウンドのスパーリングを行い、信じられないコンディションで臨める。ラウンドが進むとともに、よりエネルギーを感じるだろう」と揺るぎない自信を明かした。

　一方、元WBC･S･ウェルター級王者ハリソンは現在、夏の豪州で上半身ハダカでステージに登場。「フィジカルもメンタルもアメージング。ティムが私はやせぎすで、もろいと言ったことを耳にしたのでシャツを脱いで自分の姿を見せるようにした」とサービス精神？を発揮。「私が持っている半分の量でも彼は途中で耐えられなくなるだろう」と豪語した。

　争われるベルトは暫定王座ながらスター候補チューの初の世界戦ということで地元ではファンもメディアも関心が高い一戦。米国でライブ中継するショータイムもスタッフを送り込み、現地から報道を開始している。Photos by No Limit Boxing