眼疾のため昨年6月に引退した元世界4階級制覇チャンピオン、田中恒成さん(30歳)が出身地の岐阜県多治見市内にボクシングジムをオープンした。「ボンズ・ボクシングジム」で、正式オープン前日の13日に後援者ら約100人を招いてお披露目会を開いた。

兄で東京五輪銅メダリストの田中亮明さん、出身ジムの畑中ジム畑中清詞会長らもお祝いに駆けつける中、恒成オーナーは「6月4日の引退発表から半年でジム開設に漕ぎつけたのも皆さんのおかげです」と感謝し、自ら司会のマイクをとり、進行役を務めた。また、ジム開きの記念スパーでは、ちびっ子を相手に軽く動いてみせた。
ジム名の「ボンズ」には絆という意味があり、名付け親でもある斉会長の願いが込められている。ジムはフィットネスジムが中心となるが、選手養成にも力を入れる。「ボクシング✖教育」を掲げ、「答えを教えるのではなく、ヒントを与える」(恒成オーナー)という指導方針でのぞむ。自らの経験から「教えられた答えは簡単に手放したり忘れてしまって身につかない。でも自分が練習で頑張って導き出した答えは大切にできる、そういう教育をしていきたい」と持論を語った。
恒成さんはオーナーであるものの、会員への直接指導は兄弟を育てた父の斉さんに任せるという。今回は1号店で今後複数のジム経営を考えているようだ。
斉さんは大阪出身。仕事で多治見に落ち着いてから、幼い二人の息子にグローブを着けさせた。兄・亮明さんをオリンピックのメダリストに、弟の恒成さんをプロの世界チャンピオンに育てるという夢を実現させている。
ボンズ・ボクシングジム住所は、〒507-0071 岐阜県多治見市旭ヶ丘10-6-33 多治見美濃焼卸センター1F


