ケリーがムルタザリエフのV2阻止 英国のIBF・S・ウェルター級戦

試合情報(日本語)

現地時間31日、英国イングランド・ニューキャッスルのウティリタ・アリーナにてIBF世界スーパーウェルター級タイトルマッチが行われ、チャンピオンのバカラン・ムルタザリエフ(ロシア/152.2ポンド)が同級3位のジョシュ・ケリー(英国/153.6ポンド)に12回判定負けを喫し、意外な王座交代劇となった。スコアは113-113、115-111、114-113の2-0でケリー。

王者ムルタザリエフは24年10月、ティム・チュー(豪州)を一蹴して初防衛に成功。2度目の防衛戦として当時の指名挑戦者、エリクソン・ルビン(米国)との対戦交渉も大詰めとなったところでルビンが突如権利を放棄しバージル・オルティス(米国)戦を選択、次戦が宙に浮いていたため約15ヵ月のブランクに見舞われた。

試合は、ムルタザリエフがプレスをかけ、ケリーはサークリングという展開でスタート。ケリーは王者の強打を外しながら打ち終わりにパンチを狙うもののサークリングばかりで手が出ず、ポイントはムルタザリエフが拾っていくような印象だった。しかし迎えた4ラウンド、ムルタザリエフがジャブを外して体が流れたところに、ケリーがジャブ。これがアゴにコツンと入ると、王者はバランスを崩し右手をつくダウンを喫した。

大歓声が起こるなか、深いダメージを見せないムルタザリエフは再びプレスをかけていく。中盤、フットワークを駆使し時折ノーガードでダンスする素振りを見せるケリーは王者の強打を巧みに外しながらラウンドを進めるが、ディフェンシブ過ぎる戦術にも見える。一方、前に出続けるムルタザリエフもケリーのハンドスピードを警戒しプレスをかけきれず、ジャッジ泣かせの攻防で試合は終盤へ。

迎えた9ラウンド、王者の左フックがテンプルに好打するとケリーはあっさりと膝をついてダウン、立ち上がるとクリンチに忙しくなった。ラウンド終了間際にもムルタザリエフのボディージャブで尻もちをついたが、マイケル・アレキサンダー(英国)レフェリーはスリップと裁定。10ラウンド以降は一層サークリングに忙しくなるケリーを王者が追いかける展開に戻った。

リオ五輪ウェルター級ベスト16以降、石橋を叩くマッチメイクを重ねキャリア10年目でつかんだ初の世界挑戦で戴冠を果たした31歳のケリーは18勝9KO1敗1分。2度目の防衛に失敗した33歳のムルタザリエフは23勝17KO1敗。

■パドレイが欧州王座へ
空位の欧州スーパーフェザー級王座決定戦はWBA5位のジョシュ・パドレイ(英国/129.7ポンド)がジャワッド・ベルメディ(フランス/128.5ポンド)を2ラウンド2分35秒TKOに下し、新王者となった。

手数とフットワークが主武器のパドレイが軽快な動きを見せ、1発のパワーで勝るベルメディはじりじりと距離を詰めて重そうなパンチを振っていく。2ラウンドに入るとパドレイがペースアップし、一気にペースを引き寄せると、1分過ぎに左フックをアゴにクリーンヒットしてベルメディをダウン。

ベルメディは再開に応じたが、ダメージは深くクリンチワークに忙しくなり足をもつれさせながら逃げ延びようとする。しかし残り30秒ほどでパドレイの右フックがベルメディの側頭部にクリーンヒットすると、倒れこむようにダウン、レフェリーがTKOを宣した。IBFではライト級12位にランクされる30歳のパドレイは18勝6KO1敗。27歳のベルメディは23勝11KO3敗3分。

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