元プロボクサーの死刑囚、袴田巌さんが無罪を主張し再審を求めている裁判で、静岡地裁は27日に決定を言い渡すことになった。

　強盗殺人・放火などの疑いで袴田さんが逮捕されてから48年、静岡地裁で死刑判決が言い渡されてから44年。無罪を訴え続け、裁判のやり直しを求めていた第2次再審請求の結論がいよいよ出る。

　裁判が大詰めを迎えてボクシング界の支援活動も今年に入って活発化。1月には世界チャンピオンの八重樫東（大橋）がベルト持参で静岡地裁を訪れ、2月には元王者ら29人が東京からバスツアーを組み、裁判所や記者クラブで再審開始を求めるアピール活動を行った。

　第2次再審請求審ではDNA鑑定を実施し、無実を証明する新たな証拠も出てきた。27日に吉報が届くことが期待される。