5月1日のプロ第7戦目（東京･大田区総合体育館）でWBOミドル級14位ダグラス・ダミアオ・アタイデ（ブラジル）と対戦するWBC7位の村田諒太（29歳）が23日午後、所属の帝拳ジムで報道陣に練習を公開した。メキシコから呼んだより大柄なパートナー、エイドリアン“タイソン”ルナ（25歳）を相手にした3ラウンドのスパーリングでは、フィジカル面の強さを活かして相手にプレスをかけ、タイミングよく右ストレートを決めるパターンは顕在。順調な調整ぶりをアピールした。

　練習に先駆けて行われた記者会見で、村田は23日早朝に来日した今回の相手アタイデとこの日ホテルで偶然出くわしたことを明らかにした。自ら声をかけ、「ウェルカム・トゥ・ジャパン」と英語で挨拶したものの、言葉が通じないアタイデはキョトンとしていたという。

　ミドル級の世界ランカー対決が日本で行われるのはきわめて珍しいが、抱負を聞かれた村田は「まず勝つことを第一に考えたい」と慎重なコメント。それでも「プレッシャーをかけて前に出て行き、相手のスタミナを削いで行って、中盤から終盤にかけてKOにつなげれば……」とこれが本音？　そして「村田が世界戦をやったら面白そうといってもらえるような試合をしたい」と続けた。