真正ジム主催の「REAL SPRITS47」は13日、神戸市中央体育館で開かれ、メインのS･バンタム級8回戦は、日本同級8位の小坂遼（22＝真正）がフィリピン人の琉球ダド・キャビントイ（25＝琉球）に完勝した。この日、小坂の弟の駿（20＝真正）がフライ級8回戦、烈（18＝真正）がS･フェザー級4回戦で出場してともに勝ち、小坂3兄弟の右手が上がった。3兄弟は広島県尾道市出身。

◇S･バンタム級8回戦
小坂遼（真正）[3-0（78-75×2、80-73）]琉球ダド・キャビントイ（琉球）
　小坂が左ガードをしっかり固め、ダドの強打を封じた。滑り出しは小坂がボディに左ジャブを集めて、ダドの接近を阻んだ。ダドはジャブを散らす小坂にカウンターを狙うが、動きに合わせきれない展開が続いた。小坂はダドの大振りのパンチを見切って、右ストレート、ボディへの左右フックをヒットして中盤は完全に優位に立った。6回、アッパーを受けて鼻血が出たが、ヒヤッとさせたのはこのシーンだけ。最後まで距離をとって、ダドのワイルドフックを左でガードした。「相手のパンチは強かったが、弟がともに勝ったので、兄貴の貫禄をみせたかった。来年は日本ランキングの上位を目指します」と小坂は11勝目（5KO3敗1分）に笑顔だった。

◇54キロ級8回戦
菊地永太（真正）[KO2回1分35秒]タヌトン・チョーカンワル（タイ）
◇フェザー級8回戦
小坂駿（真正）[TKO2回1分19秒]コンクルーン・トーコンギル（タイ）
◇S･フェザー級8回戦
村井貴裕（グリーンツダ）[3-0（76-75×2、77-75）]神之浦博（真正）
◇S･フェザー級4回戦
小坂烈（真正）[2-1（38-39、39-37、40-37）]篠田貴寛（奈良）