日本ライト級タイトルマッチが16日、島津アリーナ京都で行われ、チャンピオンの徳永幸大（ウォズ＝写真）が挑戦者5位の西谷和宏（VADY）に3-0判定勝ち。2度目の防衛を成功させた。スコアは96-95、97-94×2。

　長身の徳永は初回にジャブを機能させ、2回には右ストレートのタイミングも合い始め、好調なスタートを切った。しかし西谷も単発ながらジャブや右フックをカウンターで決め、うまく徳永の懐に潜り込むなどして、簡単にペースを渡さない。5回を終わっての採点は48-48が2人、残りが48-47で西谷を支持した。

　後半に入るとスピードとパンチ力に勝る徳永がジャブ、右ストレート、右アッパーで西谷に迫り、少しずつ挑戦者にダメージを与えていくが、西谷のビッグパンチが決まるシーンもあって、引き離すことはできない。徳永は最終回に打ちおろしの右を決めて西谷を追い込んだが、KO負けのない西谷は最後まで左右のフックを振り続けた。

　苦しみながらも勝利の徳永は「やりにくくてなかなかペースがつかめなかった」と試合を振り返りつつ「次は東洋に挑戦するのか、日本タイトルを防衛するのかわからないが、確実に勝ちたい」とファンの前で語った。戦績は17勝11KO2敗。西谷は15勝7KO4敗1分。