プエルトリコ・サンフアンで開幕した第29回WBO年次総会、初日の18日（日本時間19日）理事会は満場一致で本部の移転を決議した。1988年の創立以来WBOはサンフアンに本部を構えてきたが、今後は米国フロリダ州に移ることが決定的となった。

　WBOは2年前にもプエルトリコを離れる提案があったが、否決されたという。今回、移転が決議された理由はプエルトリコの経済悪化がある。またこれまで税金が同国で免除されていたが、今後はその税制が廃止されたことも挙げられる。WBOの顧問弁護士は「（プエルトリコでは）WBOはボクシング・プロモーターと同じ扱いになった。アメリカでは非営利団体と認定されている」と話す。

　総会初日の段階でいつから移転するか、またフロリダ州のどこへ移るかはまだ発表されていない。しかし噂では即時実行されるといわれる。

　また、国際マッチメーカーのジョー小泉氏がマッチメーカーとしての功績を称えられ表彰された。小泉氏はマッチメーカーだけでなく、WOWOWエキサイトマッチのコメンテイター、ボクシング･ビート誌のコラム執筆などでも活躍。2008年には国際殿堂入りもはたしている。Photo/SUMIO YAMADA