19日ラスベガスで開催されたL･ヘビー級戦、アンドレ・ウォード（米）が3団体統一王者セルゲイ・コバレフ（ロシア）を小差判定で下したビッグマッチのPPV購買件数が16万件超になると複数の米メディアが報じた。

　試合はL･ヘビー級の頂上対決として大手ケーブルテレビ局のHBOがPPV放送した。ウォードもコバレフもPPVファイトは初めてだった。ミドル級統一王者ゲンナジー・ゴロフキンのPPVデビュー戦、昨年行われたデビッド・レミュー（カナダ）との統一戦の購買件数が15万件前後。リング誌電子版は、今回のケースはゴロフキンのPPV初戦と同じような状況であり、ウォードもコバレフもボクシングファンにはよく知られているが、一般のスポーツファンにはまだ浸透していない─と分析した。

　一方、HBOはPPV放送が短期間で続くのはよくない─という理由で5日に行われたマニー・パッキャオ（フィリピン）復帰戦のPPV放送を見送った。トップランク社が独自に行ったPPV放送の購買件数は、同社のボブ・アラム氏によると、少なくとも30万件はいくとのこと。まだまだパッキャオの看板が大きいようだ。Photo/SUMIO YAMADA