英国ロンドンのウェンブリー・スタジアムで4月29日に開催されることが決まったメガファイト、IBF世界ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア（英）と元統一王者ウラジミール・クリチコ（ウクライナ）のキックオフ記者会見が14日、ロンドンで開かれた。

　前ヘビー級2冠王者タイソン・フューリー（英）の戦線離脱により、マッチルームボクシングのプロモーター、エディー・ハーン氏が素早くクリチコにコンタクトし、実現にこぎつけたビッグファイト。9万人が収容できると言われるウェンブリー・スタジアムを用意した同氏が「この10年で最大のヘビー級ファイト」と自画自賛する。

　地元にクリチコを迎えるジョシュアは「これは伝説の始まりだ」とクリチコ撃破で世代交代、そしてヘビー級の主役に躍り出る気満々。試合日には42歳になるクリチコは「私は3度目のヘビー級王座に就く。私のモチベーションはどこまでも高い」とこちらも意気軒高だ。

　ともにオリンピックの金メダリストで、身長198センチとヘビー級選手として大柄。若さと右強打のジョシュア、キャリアとジャブのクリチコと対照の妙もあって興味の尽きない。来年は無敗のWBC王者デオンタイ・ワイルダー（米）も復帰予定で、ヘビー級が面白くなってきそうだ。Photo/BoxingScene.com