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カニサレス「田口は挑戦者選びを間違えた」

2016年12月25日 16時58分

 大みそかの大田区総合体育館でWBA世界L・フライ級王者の田口良一(ワタナベ)に挑戦する同級3位カルロス・カニサレス(ベネズエラ)が25日、ワタナベジムで練習を公開、メディアのインタビューに答えた。

黙々とトレーニングをこなしたカニサレス

 16戦全勝13KOの戦績を誇るカニサレスは寡黙な印象で、身長は自称した162センチよりもかなり小さく見えた。短いラウンドでのKO勝ちが多く、ファイターという見方もあったが、本人はスピードに自信を持ち、田口との試合は「距離を取って戦いたい」と予告した。

 どのようなボクシングをするのかはふたを開けてみないとはっきりしないが、サンドバッグを打つパンチはなかなか強そうで、少なくとも非力なアウトボクサーではないだろう。石原雄太トレーナーは「スピードもパンチもありそうに見えたが、距離を取ってくれればリーチ差も生きるし、むしろやりやすい」と見通しを示した。

 カニサレスによると14歳で結婚し、23歳にして6歳と4歳の娘がいる。ただしベネズエラの法律では18歳になるまで結婚が許されず、カニサレスはいまだ入籍していない。今回の来日にあたっては、妻と娘から「タイトルを持って帰ってほしい」と尻をたたかれており、家族を背負う挑戦者は「チャンピオンになって入籍する」とモチベーションはかなり高そうだ。

 田口が強いチャレンジャーを求めて全勝でKO率が高いカニサレスを指名した話を聞くと「それには感謝している。ただ、選んだ相手は間違ってしまったようだ」と不敵な笑み。なかなか不気味な挑戦者だ。

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