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八重樫東が4階級制覇へ、大橋会長ゴーサイン

2017年10月12日 0時45分

  結論は現役続行――。11日、横浜市内の大橋ジムで前IBF世界L・フライ級王者で世界3階級制覇王者の八重樫東(大橋)が記者会見を開いた。今年5月、ミラン・メリンド(フィリピン)に3度ダウンを奪われる、まさかの初回TKO負けで2度防衛していたIBF同級王座から陥落。その去就が注目されていた。

再び世界を目指す八重樫(中)、松本トレーナー、大橋会長と

「自分の気持ちと向き合って、前回の負けで自分のボクシング人生を終わりにすると後悔が残ると思ったし、まだ納得していない部分があった」と八重樫。周囲には現役続行を望む声より、八重樫の体のダメージを心配し、引退を勧める声が多かったそうだが、最後は自分の心の声に正直になった。

引退を勧める声は多かったが…

「自分が一生懸命やってきたことの最後の締めとして、納得いく終わり方にできるように。もう1度、自分を奮い立たせられそうなので、もう少しよろしくお願いします」

 前回の負け方が負け方だけに大橋秀行会長も即、首を縦に振ることはなかった。練習を続ける中で八重樫の現状を慎重に見極め、最終的には今月2日に試合を控えていた原隆二とのスパーリングで結論を出したという。

「少しでもガクッとくることがあれば、引退」とダメージを感じさせることがあれば、大橋会長が判断を下していたが、「内容が良かったので」。時間をかけて、現役続行の許可を出した。

八重樫の身体は既に大きくなった印象

目標は日本人初の4階級制覇

 今後は階級をS・フライ級に上げて、日本人初の4階級制覇を目指す方針。八重樫自身、「僕のボクシング人生は常に挑戦だった。階級を上げることでモチベーションも上がるし、日本人が誰もやったことがないところにチャレンジできるのは光栄なこと」と目指す目標があることも大きかったと語った。

 9月には、井上尚弥(大橋)の米国デビュー戦に同行。S・フライ級の有力どころが一堂に会した興行『SUPER FLY』を観戦し、「この階級はタレントが多い」と再確認した。

「自分の長いキャリアの中で『誰とやるか』が一番のモチベーションになるとわかった。そういう意味でも素敵な階級」と笑顔を見せた八重樫。ボクシング人生を締めくくるに相応しい「挑戦」が望める階級で最後の「大勝負」をする。

夢の続きは年末!?

 全面的なサポートを約束した大橋会長はノンタイトル戦を1戦挟み、その次にも勝負の舞台を用意したいという。現時点で再起戦の時期は未定とのことだが「八重樫の 夢のつづきは 年末か」と一句。年内復帰の可能性にも含みを持たせた。

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