2018年2月21日水曜日

岩佐亮佑が公開練習、3.1初防衛戦に死角なし

 3月1日の両国国技館でIBF世界S・バンタム級王座の初防衛戦に臨む岩佐亮佑(セレス)が21日、千葉県柏市内のジムで練習を公開。挑戦者エルネスト・サウロン(比)戦に向けて好調をアピールした。当日は山中慎介(帝拳)とダブルタイトルマッチとなる。

 昨年9月、小國以載(角海老宝石)に勝利して悲願のベルトを獲得。祝勝会などに招かれる機会が激増するため、これが「初防衛戦は難しい」と言われる一つの要因ともなるが、ここは元世界王者の小林昭司会長がしっかり手綱を締めた。

「自分の経験もあったので、早めに合宿をして、そのあとも練習の時間をしっかりとるように伝えた」と会長。自身の現役時代は練習不足に陥り、それを取り戻そうと、今度はオーバーワークに。初防衛戦は辛くも勝利したが、岩佐に同じ轍を踏ませないよう細心の注意を払った。

 岩佐自身も浮かれることなく、さらなる高みを目指した。その第一歩が昨年10月から取り組んでいるフィジカルトレーニングだ。村田諒太や山中慎介ら帝拳勢を指導する中村正彦トレーナーのもと、週2日のペースで筋トレやスタミナ系のトレーニングを始めたのである。

 かつて逆コーナーから岩佐を見ていた中村トレーナーは「予想通り筋力もスタミナもなかったけど、最初はできなかったことができるようになってきた」と岩佐の成長に太鼓判。本人も「中腰の力強さ、低い姿勢からのパンチに力が入るようになった」と手ごたえを感じている。

 2月頭にはフィリピン人パートナーが2人来日、スパーリングをみっちり積んだ。パンチの硬いケビン・デメシーリョ、3月3日にS・フェザー級世界ランカーの伊藤雅雪(伴流)と対戦するベルゲル・プトンと拳を合わせ、サウロン対策に励んだ。「試合前に(思い切り振ってくる)フィリピン人のパンチの軌道を確認できてよかった」とは本人の弁だ。

 この日は報道陣の前でマスボクシングで軽快な動きを披露。日曜日には練習を打ち上げ、最後の4日は柔軟体操で体をほぐす程度だという岩佐は「自信はあります。いいパフォーマンスを見せますよ」と言葉通り自信に満ちた表情。初防衛戦に向けて死角はなさそうだった。